ヨッシャア! さんの感想・評価
1.7
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
「高評価」の裏に意図を感じてしまう作品
【物語】 1.0 / 5.0
十数年前、世界に異次元への通路となる「ゲート」が現れたことで、追随するように能力を覚醒させた者たちが現れ……、といった導入の作品。
細かく書くと導入部分だけでもそれなりの文章量が必要になるのだが、まあ言ってしまえば、シリアス・クール・スタイリッシュっぽいだけの「現代が舞台の、俺TUEEE系なろう作品」と言って差し支えない。
雰囲気で誤魔化しているが内容は極めて薄っぺらく、登場人物の行動原理がよくわからないのも、「なろう作品」らしさを感じる。
そういう年頃にはウケは良さそうだが、内容がワンパターンで、他のなろう作品でも見たような展開が続くので、【物語】に魅力を一切感じられなかった。
【作画】 3.0 / 5.0
さすがに力が入っているのを感じさせる。
海外原作なので、原作の国が、自国のコンテンツをアピールするために多額の投資を行なったのだろう、この点のクオリティには問題がない。
ただ、派手さを意識しすぎているのか、エフェクトが過剰で戦闘シーンにおいて何が起きてるのかいまいち分かりづらいパートがいくつかある。
【声優】 2.0 / 5.0
全体的に無難にまとまっている印象。
特筆すべき点はない。
【音楽】 1.5 / 5.0
オシャレ・スタイリッシュ系のBGMが目立つが、言ってしまえばそれだけで、これといった【音楽】要素はなかった。
【作画】含めどれだけガワを整えようと、やってることは「なろう系作品」と大差ないので、正直スベっているというか、寒い。
【キャラ】 1.0 / 5.0
行動や思想などに一貫性を感じられず、場当たり的な言動が目立つためキャラクターに魅力が感じられない。
また、物語序盤に訪れる覚醒以降、主人公が完全に別人のようになっておりキャラクターの連続性が極めて希薄なので「ひ弱だった頃からの成長」という要素も非常に弱い。
加えて、他漫画の広告で何度も目にしたことがあるような個性のないキャラクターデザインで、容姿に特徴がない点も「なろう系作品」らしさを感じてしまう。
【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
正直、この作品がやたらと評価されている理由がわからない。
作品そのもののバックボーンを知ると、何か政治的なからくりが存在するのではないかと疑ってしまうレベル。
制作会社が有名どころなので作画などの見てくれはたしかにいいのだが、視聴を続けることで見えてくるはずの「作品そのものの魅力」は極めて薄い。
端的に言ってしまえば、作画がいいだけの「平凡ななろう系作品」で、物語やキャラクターに魅力や深みを求める人には一切オススメできない。
2期が始まってから書いたレビューだが、この内容が続くのならば2期は見る気が起きない。