dossun さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
感情かき乱される展開の多さ
第2クールも無事完走しましたが、
ここはいろんな意味で感情がかき乱される展開が多く、うれしくもあり、そうなるのか?と思い、まさかそういう結末になってしまうのか、と改めて退屈させない展開ばかりでした。
{netabare}
まずはシルフィとエリナリーゼの関係性です。
「第14話披露宴」で明らかになりますが、エリナリーゼがシルフィのおばあさんに当たるという事実がわかりました。自分がかかった呪いの影響により、人より奇異な目で見られることが多いエリナリーゼがルディと幸せな新婚生活を送ることができていること、結ばれる相手を見つけることができたことにより、涙ぐみ、二人の関係性が構築できたことが非常にほっこりした気がします。今までのエリナリーゼとは違い、改めて素の人の良さが出てきており、改めてクリフ頑張って呪いを治してあげてほしいと思わせるような感じがしてきます。
次はノルンとの関係性改善です。
「第17話兄貴の気持ち」では、学園の寮生活で引きこもるようになってしまったノルンをルディがなんとかできないかと奮闘する話ですが、この回のルディのさまざまな回想やノルンに対する素直な気持ちを表現し、それにノルンが応えてくれるシーンは非常に胸が熱くなりました。
出来のよい兄貴のことを褒められる一方、自分を唯一守ってくれた父親へ殴りかかったルディを決していいとは思えない、ゼニスが今囚われている環境の中、また別な人と幸せな暮らしをしている兄を尊敬したいと思えない、そんなわだかまりがあった中で、彼女が気持ちを閉ざし、どう向き合えばいいかわからないという感情であった彼女に、ルディは過去を振り返り、自分が兄に対して気持ちを打ち明けられなかったこと、自分が彼女を追い込んでしまったことに、どう気持ちを表現してあげればいいかわからないことをそのまま素直に話すことで、ノルンも気持ちを理解してくれた節がありました。
もっと会話ができれば、もっと相手のことを理解できれば、そんな気持ちを理解できる回であるなと思いました。
個人的には、ノルンの理解者でもあり、ルディのことを知るルイジェルドの存在が非常に大きかったんだろうなとも思います笑
最後は迷宮での再会と別れです。
正直、ここが一番がつーんと響きました。家族を持った息子と再会し最愛の奥さんと再会を間近に控えたパウロがまさかここで死ぬとは、、、と非常に残念でした。絶命したあの表情を見たときのルディ、そして、パーティメンバー、ノルン、誰の感情をとっても悲しいの一言でした。確かに甲斐性なしの女好きのお父さんでしたが、誰よりも家族の存在を大切にし、必死に奥さんを探し、娘を守ってきた心強い姿、そして、不器用な部分もあってルディとぶつかる姿は非常に人間味あふれていて、素敵なキャラでした。でも、それがあっけなく死んでしまうところがある意味無職転生の生きることの難しさを描いているなと思います。そして、助け出したゼニスも記憶が飛んでいるという絶望感。しっかり絶望感も合わせてくれる、そして成長していかないといけないことを教えてくれる感じがいいですね。
個人的にはロキシーが二番目の奥さんと迎えられることは喜ばしくもありましたが、パウロの死の方が個人的にはインパクトが大きく思えました。{/netabare}