ナノトリノ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
誰もが勝利に賭けたくなるような
強原作らしいのですが制作を不安に思ってました
フタを開けてみりゃ期待値をはるかに超え
ENGIさんにはごめんなさいです
最初に書いた感想が長ったらしかったので3行でまとめました。
以下、元の文も残しておきます
{netabare}
原作未読です。ですがウワサは聞こえていました。凄いマンガだと。
程なくしてアニメ化の第一報が。これはたのしみ!…と思ったのも束の間。私はちょっぴりがっかりしました。まだ何も始まらないうちに。
大変な失礼を先にお詫びしておきます。と前置きをした上で。
制作にENGIさんの名を見たからです。
ENGIは比較的新しいスタジオで、代表作は『宇崎ちゃん』とか『たんもし』とかになるんでしょうか。一方でなろう系異世界系に滅法強いイメージ。『けものみち』『フルダイブ』『モブせか』今第2期をやっている『Unnamed Memory』、私的に大好きだった『新米錬金術師』。
男主人公ならスカッと爽快感を、女の子なら何をおいてもカワイイを外さない作りが好きでした。
でも『メダリスト』はなにやら漫画賞をいくつも受賞するような、いわば王道A級原作です。未読ですがスポーツものだけにアクションシーンに比重がかかることも予想されます。ENGIでは荷が勝ちすぎないか。こういっちゃあ何だがA級スタジオにやってもらいたかった。残念。もったいない。
ここまでが始まる前の、偽らざる心境でした。
そしてアニメ『メダリスト』は滑り出します。
1話。いきなり落涙です。ちっちゃくて気高い子は最高です。それが男の子でも女の子でも。さすがのウワサに違わぬ原作力。今さら気付きましたがシリ構脚本が24年を席捲したあの花田先生だったとはチカラ入ってます。素晴らしいスタートダッシュ。あとはカワイイ画がどこまで持つかどこまでついていけるのか。
2話。11歳スタートというフィギュアでは遅すぎるスタートの主人公いのりちゃん。おそらく終生のライバル、ラスボスポジになるだろう同世代のエース・ヒカルちゃんと出会います。
スクールに通う他の子のママさんたちの口さがない井戸端話。
「あのいのりって子、もう11歳なんでしょ?あんな子構ってるヒマあったらうちの子見てもらいたいわ」
それを聞いてたヒカルちゃん「自分は滑れないくせに何が簡単だよ」「氷に乗れない人の言葉なんて信じなくていいよ」
さらに続けて「大人の人は私たちの気持ちを勝手に想像するもん」「ちょっとうまくなれば満足するって」「でも私はそうじゃない」
この一連のヒカルちゃんの言葉は全然別の意味で刺さりました。
どういった経緯でこの原作を引っ張ってきたのかはわかりません。ただひとつわかったのはENGIだって(それこそどこの制作だって)自己ベスト更新を目指してるってことです。
この作品には『執』がにじみ出ています。私見ですがこのスタートダッシュの勢いのまま滑り切れるのなら、もしかしたら今期ベスト年間ベストまでも狙えるのかもしれない。
ヒカルちゃんとの滑りを通じて決意を新たにした いのりちゃんは訴えます。うまくなりたい一番上手になりたい金メダル取れる人になりたい!
まっすぐな思いに応えるように司先生は高らかに宣言しました。
「あなたを」「誰もが勝利に賭けたくなるようなスケート選手にするよ!」
残念とかもったいないとか不安だとか、本当に失礼をいたしました。
2話までで充分本気は伝わりました。あとは静かに見守ります。
このアニメの勝利に賭けたくなったのです。
{/netabare}