たナか さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
イケメン・リコイル
ジャンプの土台を支えるスーパーサブ枠。
鬼滅品質を求めるのは酷だがまあまあのデキ。
OP・悪くはないけど
ED・悪くはないけど
※エスパーがいる世界です
01
割とまんまなので判別は可能かと
一見現代劇のクライムアクションに見えて、緩いギャグもあるイケメンアニメという評でいいでしょう。まずエスパーいるよ!でフィクションラインを提示。坂本はデブなのに箸で弾丸は掴むし倉庫の天井まで達するジャンプ力も有するという、達人というよりもほぼミュータント。初回の元所属組織はラノベレベルのアホばかりなので、ライバルキャラが出てからが本領。
ワンピースみたいにナントカの実もないし異世界みたいにスキルもないが、無双レベルはそれら相当。しかしビジュアルは異形でもないリアル風味という凸凹バランスなので、リアリティラインを各個人が脳内で設定する前提の設計。設定をビジュアルで固定しないのも女性向けっぽい。妄想の自由度を残す余白が必要。中身はちょうつよいまんがキャラだけど外見のビジュアルは推せるイケメンを求める層に応えた設計思想。
素人が見ても屋内でロケランはありえないだろうし、さらにもっと言えば残弾数を数えるようなガンマニアや設定厨は絶対見てはいけない。武器関連をあえてわざわざわかりやすいトンチキにしていることからも、やはりキャラ萌えが主題な女性向けリコリコタイプ。ジャンプなのでガンマニア向けなんてやるわけないか。凄腕坂本のスカッと無双と、ツンデレ師匠に憧れ高みを目指し必死で食らいつくシンくんを見てがんばえーする二本立て。キャラが出そろえばテコ入れでちゃんと萌えキャラ美少女も出てくる隙の無さ。
ガンアクションがいかにもまんが的なトンチキなのはコンプラ対策か。だがそれに反して体術アクションはなかなかの見応えでゲームっぽい殺陣。まんが的な嘘を飲み込めないままの脳死だとツッコミが追いつかない作りなのでそこもやや人を選ぶ感じ。だからこそ看板には届かないというか、元から狙ってない調整なのかはよくわからん。今は脳死で「わかる」作品じゃないとハネない時代。作者の意図を読む脳内作業がいるので一定のまんがリテラシーが必要な作品なのかなと思う。
ファンは満足だろうが爆発はしない気も。あと杉田の無駄遣い。