メタルジャスティス さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
人気作の待望の映像化。
原作は未読ですが、存在はよく存じ上げてます。
現役医師で作家でもある、知念実希人先生の作品。
その代表作の待望のアニメ化。
キャラデザはビッグネームいのじ先生。オープニングAimer、エンディング、ゴスペラーズと豪華な布陣。力の入れようが伺える。
ただ、率直な感想を言えばやや残念な出来栄え。
そもそもフイクションでアクの強いキャラが出るのだかから、荒唐無稽なところはある意味、当然だとは思いますが、ストーリーと直接関係ない部分のリアリティは保っておいて欲しかった。
特にも医学を扱うなら、その辺のデティールは特に重要。
天久先生のエキセントリックな言動はさておいて、その他の患者や医療の世界の描写に粗が目立ちます。
死後硬直が始まっているような患者ならほぼ瞳孔は開いているし、心肺停止の患者に酸素マスクを当ててるだけ、ってのはありえない。やるとしてもBVMでってなら、分からないでもないですが、まあそれも無い。
3話まで観ての感想は、ちょっと調理を間違ってるな?って感じです。
とはいえ13巻まで刊行される人気シリーズ。
これは是非ともに原作を読まねば、と思いました。
4、5、6話まで視聴。
X上では高評価ですが、どうにも違和感があったのですが、ようやく気がついた。
作画と演出がスッカスカなのだ。
いのじ先生のキャラは魅力的ではありますが、本作では原画がどうにも安っぽい。
加えて、原作ではおそらく正確に描写しているであろう細々した描写も手ぬるい。
6話で最後の犠牲者となる教授が運び込まれるシーンで、救急隊が意識状態を「ジャパンコーマスケールで30」と言ってましたが、あの状態では一桁、悪くても3だし、車内では30であったとしたら、それはそれで、先ほどまで30でしたが、現在は一桁に回復と報告するはず。また、看護師さんが採血をするカットがありましたが、救急センターであれば、ルート確保と並行して行うのでサーフローとシリンジを使います。
とまあ、細かいっちゃあ細かいですが、スカスカな作画と相まって、全体的に安っぽく見えてしまう。非常に勿体無い。
とはいえ、キャラとストーリーは魅力的なので視聴は継続。