「花は咲く、修羅の如く(TVアニメ動画)」

総合得点
64.1
感想・評価
61
棚に入れた
191
ランキング
4047
★★★★☆ 3.3 (61)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.3

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

Rera さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

ユーフォの武田綾乃が原作

響け!ユーフォニアムの武田綾乃が原作を手掛けたコミックのアニメ化。
離れ小島に住む、朗読好きの主人公が高校進学を期に放送部に入って成長していく物語。
ユーフォ同様、高校の部活を舞台とした青春ストーリー。でも京アニではなくスタジオバインド!これも大いに期待できる。
第1話は話の導入としてとても良かった。先輩に半ば強引に勧誘されたが主人公だが、朗読が好きで才能もあることが十分に伝わってきた。
朗読とは地味なテーマだが、声が重要なので、アニメには向いていると思う。
主人公の声を担当する藤寺美徳は何と18歳!現役女子高生?朗読劇の経験もあるようで大抜擢である。

(第2話感想)
放送部って昼休みの放送している以外何をやっているのかわからなかったが、実際の活動は多岐にわたっているよう。
元放送部員の方がYouTubeでこの作品をわかりやすく解説してくれているので参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=gs4i_0FJEII&ab_channel=%E3%81%82%E3%81%8B%E3%83%9A%E3%83%B3ch%E3%80%90%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%84%9F%E6%83%B3%E3%80%91
楽器の上手い下手もそうだが、声の「上手さ」を表現するのはなかなか難しいと思う。「ぼっち・ざ・ろっく」では下手な演奏をわざわざ収録していた。
主人公の声優はいい声をしていると思う。声優だから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、演技もなかなかのもの。とても18歳とは思えない。

(第3話感想)
プロだから当たり前と言ってしまえばそれまでだが声優ってやっぱりすごい。日笠さん朗読最高。声で魅せるとはこういうことを言うんだと思う。
主人公の勝たなきゃだめかという気持ちはよく分かる。離れ小島の出身で、同級生も少なくあまり競うことをやってこなかった。好きで一人で朗読をやっていただけだから。
吉祥寺先生が演劇部に勧誘したのは勘違い生徒がいないか試す意味もあったのだろうと思う。「読み」は演技ではない、ということ言いたかったのだろう。
朗読しているときの演出が少し過剰かなという気がする。朗読の世界に引き込まれるという演出の意図はわかるが、やりすぎると朗読の良さが失われてしまう。ひと工夫ほしいところ。

(第4話感想)
高校時代を思い出しても放送部って昼休みの放送をするくらいしか印象がない。
このアニメでは知られざる放送部のことを知ることができる。今回の昼放送もお昼のひと時に流れるラジオ番組という感じで、ほとんどやっていることは放送局と変わらない。聞く方は放送が流れているくらいにしか思っていないが、つまりは番組制作のようなこともやっているということなのね。
NコンはNHKが主催しているので存在は知っていたが、放送部の全国大会だというのは知らなかった。1万人以上が参加するとは相当な規模だ。
文化部で全国大会を目指すという点ではやっぱり「響け!ユーフォニアム」と同じ。
文化部系作品では「ちはやふる」を思い出すが、あれはほとんど運動部と変わらない(というか競技性という点では運動部そのもの)。夏江杏もそのNコンで全国決勝を目指すガチ勢。相変わらずツンツンしているが、花奈の見て何を思っているのだろうか。なにか羨ましがっているような気がするが。
その花奈は競うという感じがわからないと言うが、彼女も全国決勝を目指すようになるのだろうか。

(第5話感想)
夏江杏と花奈の和解の話。
杏がアナウンスを目指した理由はよく理解できる。負けるのは悔しい。
花奈を受け入れる気持ちになったのは、彼女の朗読に対する強い思いを認めたからで、アナウンスでNコンを目指す杏の強い意志と通じ合うところがあったからだろう。
向いているものを選ぶのか、好きなものを選ぶのか。この選択は特に若い世代にとってよく直面する問題である。向いているものと好きなものが違うのはよくある話だし、そもそも才能の問題もある。結局は何を選択したとしても成功を目指すならそれに打ち込むしかないのだが。
ところで、作中で原作者が自らの小説を登場人物にディスらせている。原作でどう書かれているかは知らないが、このアニメでしかできないエピソードで面白い。。
冬賀が鳴らしていたでんでん太鼓だが、音をとる小道具ではないかとの解説を聞いた。
放送部はドラマや番組も作るので効果音の録音等も普通にやっているとのことである。

(第6話感想)
今回はアバンで描かれたように秋山が「主役」である。秋山は家族関係で葛藤を抱えているようだ。
秋山は花奈に対し取材を申し込むが、それは彼自身の抱えている心の中の葛藤と無関係ではないと思う。
花奈の「朗読が好き」だから、好きなことをしたいからという思いに嫉妬のようなものを感じているのだろう。
秋山は医者になることを義務付けられ親に従っているようだが、それが本心ではないことはその表情から明らかだ。
アバンのポスターとラストで出てくるラインの画面から西園寺修羅と秋山が何らかの関係があることが示唆されている。それとポスターでフォーカスされた原作「狐乃夜野終」も非常に気になる。
秋山は西園寺修羅の公演を見に行くことになりそうだ。花奈と修羅はいずれ出会うことになると思うので、この三人の関係がどのように描かれていくのかが話の中心となっていくのだろう。

投稿 : 2025/02/13
閲覧 : 104
サンキュー:

4

花は咲く、修羅の如くのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
花は咲く、修羅の如くのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

Reraが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ