蒼い✨️ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
安定のクオリティ。
【概要】
アニメーション制作:キネマシトラス
2022年7月6日 - 9月28日に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、『まんがライフWIN(WEBコミックガンマ)』に連載されているweb漫画作品。
作者は、つくしあきひと。
監督は、小島正幸。
【あらすじ】
大穴『アビス』の深界五層で黎明卿ボンドルドとの戦いを終えたリコ・レグ・ナナチの3人は、
五体の揃った人の姿を失って白笛に加工された少女のプルシュカと、
プルシュカが連れていた不思議な生き物のメイニャを連れて、
深界六層「還らずの都」に「絶界行(ラストダイブ)」
リコたちがたどり着いたのは、「成れ果ての村(イルぶる)」
人では無くなったものたちが寄り添って独自のルールの中で生活しているコミュニティ。
何かを得るためには何かを手放さなければならぬ物々交換の「価値」のシステムは絶対。
それを破れば慈悲無き制裁が下される。
そして、その成れ果ての村を憎悪して滅ぼそうとしている、
少女にも獣にも似た謎の生物のファプタがいて、ある事情から「成れ果ての姫」と呼ばれている。
そのファプタは、記憶を失う前のレグと親しい関係のようだった。
【感想】
個人的には露悪とグロは好かないのですが、「メイドインアビス」に限っては受け入れてしまう…w
キャラの言葉や価値観・考えていることがたとえ意味不明であっても、
そこに行動原理やキャラクターの意思が明白に存在している。
それがたとえどんなに理不尽な展開であろうとも、物語とは本来は理不尽だらけの代物であって、
読者や視聴者の願望を言いなりに叶えるものではない。
それは、2024年の春に放送された、「響け!ユーフォニアム3」でもそうであったのと同じですね。
物語の作りとしては日本人向けに改変される前の原書の童話や神話を意識してるのかも。
どんなにいいキャラでも、幼い子供や魅力的な女性であっても、
あっさり死んだり可哀想な目に遭ったりするのは、
うーん?て感じですが、淡々と展開を受け入れてしまうのは、
映像も声優さんのお芝居も素晴らしいのにも関わらずに私がキャラに感情移入してないせいかも?
それは、地に足がついた物語ではなくて、アビスという特異な世界で起きる、
頭をハンマーで殴られるような衝撃的すぎる展開の連鎖に思考がついてないのかも?
本当の意味では、もうちょっと繊細なドラマで構成された作品が好みであって、
消費する娯楽作品としてはありですね。
原作自体が面白くて、アニメのクオリティも素晴らしいですので、
視聴者の好みが別れるところですが、一応はお勧めできる作品ではありますね。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。