「逃げ上手の若君(TVアニメ動画)」

総合得点
72.4
感想・評価
199
棚に入れた
632
ランキング
1156
★★★★☆ 3.7 (199)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 アニメ、漫画に限らず、日本の歴史ものだとやはり動乱期の方が話にしやすい題材が多いのか、
主に
1 平安〜鎌倉
2 鎌倉〜室町
3 室町〜江戸
4 江戸〜明治
の変革期を扱ったものが多い。
ただ、その中では3は他に較べると少ない印象がある。
色々と理由はあるのだろうが、個人的に「大きいかな」と思うのは、
例えば1なら平家の滅亡、源 義経の死、3なら豊臣 秀吉の全国統一、豊臣家の滅亡、4なら
戊辰戦争や西南戦争の終結など、それなりに締めらしい事象があるのに対して、3の場合、
南朝や足利 直義派は徐々に弱体化して自然消滅していく感じなのでクライマックスが
作りにくそう。
 加えて各陣営のくっついたり離れたりが著しく、単に歴史を追うならともかく、特定の誰かを
主人公にして物語を作ると、主人公陣営を良く、敵陣営を悪く描きづらいのではないかと。
 で、本作は3のそれも北条 時行という、この先負け組になること分かっている存在が
主人公と、「随分と話作りが難しそうな題材を選んだな」という印象。
 まあ主役に関しては足利 尊氏や楠木 正成のように何度も取り上げられている人物より、
こういった人物を選んだだけで充分個性的作品にはなるというメリットはあるけど。
 内容的には時行の決起前で終わったため、キャラ紹介をメインとしたプロローグといった印象。
 時行はタイトルにもあるように逃げるのが得意。
 多くの主人公が自身が強かったり、あるいは頭脳戦に秀でたりする中、主人公としては珍しい
タイプ。
 ただ逃げるだけでは事態は打開できないわけで、話の中で逃げながら勝つ戦術を見出していく
ところが楽しい。
 史実では足利方に捕らえられて処刑されるが、歴史人物には源 義経を始めとする生存伝説が
あり、本作も実は時行は生き延びていたという究極の逃げ展開を辿るのかも。
 時行を支える諏訪 頼重だが、ストーリー上は時行の教師であり、道先案内人でありつつ、
メタ的にはギャグ担当も。
 予知能力があるという設定はストーリー上のシリアス展開にも、現代文明を持ち込むギャグ
方面にも機能しているが、個人的には本作のギャグに関してはシリアスの緩衝材としてうまく
機能していると思えず、どちらかと言うと話の腰を折っている印象。
 あと時行のショタを強調するような描写もあざとくて、あまり好きじゃない。観ている側が
勝手に妄想する分にはいいんだけど。
 作画はかなり良かった。

2025/01/02

投稿 : 2025/01/02
閲覧 : 37
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