みしょ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
思い当たる節のある方は観てみては。
どうしようもないひきこもりニートの若者が周囲の支えの中、紆余曲折を経て外へと踏み出していく作品。
ヒロインの少女を始めとして、主要登場人物はそれぞれ悩みや葛藤を抱えていますが、それでも本当にどうしようもない主人公を支えてくれます。
その主人公の心境や、ひきこもりの実態などの描写に妙にリアリティがあり、自分としても共感できる部分が多々あったため引きこまれてしまいました。
また、ヒロインの少女の{netabare}正体が最後まで明かされない点もこの作品の魅力なのではないかと思います。ひきこもりやニートは現状を脱出する奇跡のような出来事がいつか起こるはずだ、魔法のような方法があるはずだと考えてしまっているケースが多いのではないかと私は考えていますが、この作品においては彼女がそれに当たり、主人公に感情移入した視聴者が彼女に期待し続けることで最後まで目の離せない物語に仕上がっているのではないでしょうか。{/netabare}
人を選ぶ作品ではあると思いますが、テーマにピンと来た方は見て損はないと思います。