ふりーだむ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
人間とアンドロイドの、理想的な近未来
近未来、人間と実用化された人工知能を持つロボット(アンドロイド)の交流と、絆を描いた物語。
時間的には短い作品です。15~30分の1話完結の6話構成。
短いけれども内容のしっかりした作品です。
冒頭に流れる、
~~
未来、たぶん日本。
”ロボット”が実用化されて久しく、
”人間型ロボット(アンドロイド)”が実用化されて間もない時代。
~~
が舞台。人間と全く同じ容姿のロボット(アンドロイド)。見た目の違いは頭上の「リング」と呼ばれるタスクホログラム。主人の命令を遵守し、この時代の社会、家庭に溶け込んでいる。人工知能も人間の言葉の曖昧な部分を汲み取ることができるほどの高性能。しかし、社会ではロボット三原則の下、倫理的問題等様々な問題を抱えている。
街の片隅にある喫茶店「イヴの時間」、ここでは特殊なルールの下、人間とロボットが区別されず、交流をしている。
主人公のリクオは同居するロボット「サミィ」の命令外の行動に不信を感じ、調査の結果「イヴの時間」発見し、友人と共に入店する。ここではロボットは「リング」を消し、人間と同じように感情をだし、人間や同じロボット同士「人間として」交流をしていた。そこで出会う様々な人々とロボット。そこで様々な問題や、出来事に遭遇し、人間とロボットの「付き合い方」を学んでゆく。
イヴの時間にいる客たちは様々な問題を抱えている。その問題を解決するのではなく、主人公たちは一緒に考え、共存できるような考えを求めていく。サミィのとった行動を考え接し方を変えていく。ロボットたちも命令されることを実行しながら、何かを求めている。それがわかった時、リクオとサミィとの距離がどんどん近くなっていく。そんな姿がとても微笑ましかった。
もし現実的にこの作品のようにロボットが社会に入ってくる時代が来る時、「イヴの時間」の中の人間とロボットの関係のようにになれたら、、、そんなことを考えてしまう、そんな交流を描いた、とても心温まるような作品でした。続きがあるならもっと見てみたい作品ですね。