二足歩行したくない さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
じごくにおちな べいびー
『SPY×FAMILY』 劇場版。
原作マンガには無い劇場版オリジナルストーリーです。
SPY×FAMILYは1期2クールより、ストーリー進展がまったくない日常系に収まっており、本作でもステラやトニトの追加はないです。
待ったなしのはずの東西情勢にも亀裂入ったまま動かず、なんだかんだ拮抗が保たれているのはスパイたちの活躍ゆえなのだろうか。
そんなわけで、相変わらず正体を隠したままのスパイアクションとバトルとホームドラマを展開しますが、劇場版の本作は割とスタンダードな内容と思いました。
劇場版らしいスケールの大きな内容ではあるのですが、劇場でやるほどの内容かというと微妙な気がしており、テレビ放映の3,4話使っていてもいいような感じがあります。
ストーリー上の進展もないため、ひょっとしてドラえもんやクレヨンしんちゃんのような、恒例映画としようという意図があるのではないか、とも思ったりました。
コナンの劇場版も毎回大ヒットしているので、同じようなスケールの大きなクライムアクションということで、そういう狙いがある気がするのですが、本作のヒット次第なのかもですね。
学校の授業で調理実習をすることになったアーニャですが、その成績優秀者には過去ステラが与えられたことがありました。
一方ロイドは、上長の思惑から、オペレーションストリクス〈梟〉から外されることを告げられてします。
もし、アーニャがここでステラを獲得したら、ミッションの継続を再考するかと考えたロイドは、審査員であるイーデン校校長の施行からメレメレを作ることを提案する。
そこで、フォージャー家は、校長の故郷であるフリジスのメレメレを食べに旅行に出るのだが、というストーリーです。
フリジスで戦争の引き金になりうる情報を格納したマイクロチップを巡る攻防に巻き込まれます。
炎燃えたぎる中での戦闘、飛行戦艦の操縦、そして戦争回避というミッションコンプリートする、SPY×FAMILYらしいストーリーで、とても楽しめました。
クライマックスがおバカなところもあり、明確に悪人vsフォージャー家という対比でわかりやすいので、子ども向けな感じがあります。
ロイドに迫られるヨルさんがかわいいシーンもありますが、それ以外に萌えもほぼなし、新キャラで女の子の登場もないので、そういう意味でも子供向け家族映画だと思います。
大団円で終幕し、非日常な日常につながっていくのも"らしい"ところで、ファンは楽しめる一作です。