STONE さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
「サイコパス」的設定は薄め
Case.1と同じく本編の脇役を主役に据えたスピンオフもので、本作で中心となるのは
須郷 徹平、征陸 智己、青柳 璃彩。
Case.1のメインキャラである霜月 美佳、宜野座 伸元に較べて、更に脇役的なキャラが
メインであるため、よりスピンオフ的色合いは強くなった感じ。
内容的には単なるスピンオフストーリーではなく、須郷が執行官になるに至る前日譚と
なっており、こういった本編では描かれることがなかったいきさつが分かるのはありがたい
ところ。
と言うことで、過去回想という形ではあるが、描かれた事件自体は本編1期より前のもの。
征陸と青柳のその後や、須郷と青柳の最終的関係性を考えるとなかなか複雑な思いが。
他のシリーズ作品に較べて、近未来的ガゼットや世界観などの要素とストーリーの
関わり合いが弱めだったり、捜査のメインに立っていたのが老刑事感溢れる征陸ということも
あって、現実社会を舞台にした刑事もの的雰囲気が強い印象。
「サイコパス」シリーズと切り離しても、細かい部分を変えてしまえば成立してしまいそうな
内容で、軍の組織的犯罪や犠牲となる前線の兵士などはハリウッド映画にありそうな題材。
Case.1もそうだったが、展開的にも1時間ぐらいにうまいこと収めている。
Case.1のような犯罪係数をクリアするような方策は無かったが、本作のような国益を
考えての行動でも犯罪係数は上がってしまうみたいで、この辺は本人の罪の意識の有無に
よるものなのかな。
2024/12/20