ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
笑っていてほしい。幸せになってほしい。今はただ、そばにいたい。
フルーツバスケット2019年版の2期です。
2001年版のアニメは見ていないのですが、
原作は最後まで既読です。
原作は1998年から2006年まで連載されていました。
つまり昔のアニメは原作がまだ最終回を迎えていなかったのですよね。
最近過去の作品の再アニメ化が増えていますが、
今回は最終回まできちんと描いてくれるみたいで、
再アニメ化してくれて本当に嬉しい。
名作は時代がどれだけ流れても名作なのよ。
久しぶりにアニメで観て、
やっぱりこの作品が大好きだなーと思いました。
2期は全25話です。
● ストーリー
両親をなくし、今は同級生の草摩由希(そうま ゆき)の暮らす家に居候している女子高生・本田透(ほんだ とおる)。
草摩の一族には、異性に抱きつかれると十二支の獣に変身してしまうという秘密があった。
十二支の物の怪憑きというだけでも大変ですが、
その特別な体質ゆえに生い立ちはそれぞれ苦しみがあった。
たくさん苦しみ、傷ついてきた彼らが心から笑えるように、幸せになれるように。
そう願う透の優しさ。
また、透自身も大好きな両親をなくしてしまった寂しさに押しつぶされそうになる。
そんなときに支えてくれる草摩の人たち。
人の弱さと優しさと強さ、
ぬくもりが存分に感じられるストーリーでした。
抱えているものはそれぞれ違うし、
苦しんでいるものも違うし、
だけどみんな誰かに寄り添おうとしていて、
誰かのために一生懸命になって、
ふと救われる瞬間がくる。
そして、変わろうと踏み出せる。
今回は草摩家当主の慊人(あきと)と透が対面したり、
十二支の呪いの根幹に関わる秘密も明らかになったりするなど、
いろいろと目の離せない展開が多かったです。
これは続きの3期が待ちきれない~。
● キャラクター
透と草摩の十二支のみんな。
そして透の友だちや、
由希の生徒会メンバーなど、
登場人物は多くなりましたが、
一人ひとりに物語があって、
その誰もが人と関わって苦しむこともあれば、
その苦しみから救ってくれる人もいて。
とにかく一人ひとりの物語が悲しくて、
優しくて温かいのよ。
私の推しは変わらず猫憑きの夾(きょう)くんです。
彼は十二支の一員にはなれず、
疎まれる存在であることにずっと苦しんでいて、
未来の自由も約束されない。
でも優しいんだよなあ。
何かあった透の様子にも一番に気がつくし、
さりげないフォロー含めてかっこよすぎ。
彼の優しさが自分を傷つけるためではなく、
周りの人と笑い合えるためのものであり続けますように。
ここでは書ききれませんが、
それぞれのキャラクターみんなに魅力があって、
大好きです。
● 音楽
【 前半OP「プリズム」/ AmPm feat. みゆな 】
【 後半OP「HOME」/ 土岐麻子 】
どちらも温かい雰囲気で、
フルバの雰囲気に寄っていて好きです。
【 前半ED「ad meliora」/ THE CHARM PARK 】
【 後半ED「Eden」/ MONKEY MAJIK 】
こちらもゆったり温かい曲です。
私は後半EDが一番好きでした。
後半EDのイラストがまたきれいで…
十二支のみんなと花と和装。
このイラストはずっと見ていたくなるほど好きでした。
グッズほしい…。
● まとめ
名作に新しく命が吹き込まれた再アニメ化。
好きなものは年月が流れてもやっぱり好きだし、
名作はずっと名作だなと思いました。
物語もかなり終盤にきました。
最後の3期もとても楽しみです。