タイラーオースティン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
テーマ自体は悪くなかったがもっと踏み込んで欲しかった
全体的にまとめると「報復の連鎖を如何に断ち切るか」に尽きる。
兄を死なせた熊の正体は子熊の母親で、登場人物は基本的に全員善人。
伝説を元にしているとは言え、そう簡単に大団円はないだろうし、ただの子供騙しで終わっている気も…
熊に戻った仇と一緒に幸せに暮らしましたは綺麗事にすぎず、善意の強制にも見えてしまう。
愛憎の葛藤にもう少し踏み込むべきで、話し合いのできない絶対正義のエゴイストもいて、互いに深い傷跡を残した脇役のエピソードも入れていたら違っていたかもしれない。
映像は綺麗だし、人間視点と熊視点とで画面の比率が変化する演出は新鮮だっただけに、勿体なさを感じました。