wkr さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
確かなメッセージ性はあるものの浅い友情描写とパッとしないストーリー
この作品は前半に伏線を貯めて後半で勢いをつけるタイプの作品ではあるものの、そのせいで前半の1〜5話までスクーパーズ襲来→倒す(伏線増える)程度の中身で話の筋も見えずもどかしい展開がつづく。後半からは勢いづくものの1クール作品でこの構成は失敗としか思えなかった。また、7、8話のキャラの魅力を引き出す気のない描写と次の9話では友情!!!な構成は酷かった。あまりに唐突に友情が芽生えるため友情描写はあまりにうすら寒い。伏線回収等は頑張っていて、描写と設定の整合性も取れているののメインで描こうとしていた友情が欠落しているものだから、結局は宇宙人の目論見に振り回されただけのストーリーに過ぎずパッとしない。
創作に対する価値観の提唱や衝突、その要素が作品の中にはストーリーの中にしっかり組み込まれていて、そういうメッセージ性のある作品としての価値はあるとは思うものの、ストーリーが正直褒められたものじゃないのでおすすめはしません
各話の感想
{netabare}1話
謎の飛行物体がやってきた大変!→捕まってたキャラと出会う(このキャラの掘り下げはなかったような)。
スクーパーズは文化を作れないから他のとこから文化を奪う。今回狙われたのが地球らしい
スクーパーズから街を守るのが目的?それならスクーパーズを放っておいたらどうなるかとかの説明をしといた方が良かったんじゃないかな。話の目的がちょっとフワッとしてて内容もごちゃついていてすっきりしない印象です。
それに途中の「原宿から出たくない」や街に対する想いを描くシーンは掘り下げ不足すぎましたね。キャラの関係性、想いについての描写なんもなしにこんなもの見せられてもって感じです。あとスクーパーズが怖いと言ってたり怖くないと言ったり言ってることが真逆すぎてなんだコイツらってなりました。全体的にキャラの掘り下げが薄くて展開が締まらず、キャラも魅力的に思えなかったです。話の引きも微妙に下手くそ。微妙にテンポ感も悪い
作画というか絵柄のゆるめなタッチはかなり好みです。でも二分割する演出はなんなんだろう
シリーズ構成高橋ナツコで嫌な予感がしました。こみっくがーるずとか女児向け作品では上手いことやってましたが、正直作品の評価も悪いと言わざるをえないのでね...
2話
3人の想いでバブル?が形成され危機回避したものの閉じ込められる(バブルの壁が電波や電気が遮断されている)
スクーパーズが襲来。原宿に結界を張る(タイトル回収)
掴みどころがなくてなんとも言えないですね。なんだか行き当たりばったりな展開で、話通してなにをしたいのかが不明瞭。今回話が広がりはじめるかと思ったら落ち着いちゃいましたね。残念
急に電気が来たこと。猫がピンク髪のキャラに威嚇したのは伏線?クソデカパフェは伏線だろうなあ
3話
クレープ屋のお姉さんがポッとでのキャラなものの筋が通っていてセリフに説得力がありました(メインキャラより魅力的では?w)。ただ今回の内容も正直なにしたいのかなという内容。今回のクレープ屋のお姉さんみたいな"創作"という要素が常にある割には話を通してそれを拾ってはないのが何がしたいかわからないっていうモヤモヤの原因でしょうね。
あとアバンは丁度いい引きとオチがついていて良かったから前回やればよかったのに。オチというか引きが微妙に下手くそなんだよね。今回は普通に悪くない
4話
異変を研究
なんで理由を言わないのかよくわかんない(単に共感できない)。面白い!って言ってくれたのなら言えばいいのに。それに異変起きてるんだから報告しない方が迷惑だろ。花澤香菜の声は可愛いけどその優柔不断な性格が嫌い。クレープ屋のお姉さんもなに知ったかぶってるのか...説得力皆無。ツインでのキャラに至っては話した描写全く覚えてないぞ。そもそもこの3人の関係性の程度がどれくらいなのかがわからないから友情描写がすごく薄っぺらい。
敵退治のパートはアニメーションもあんまり見応えなかったですね。作画コスト削減してんのかなって。
今回は良い引きでした。ピンク髪モロに何か企んでますね
5話
ピンク髪が更にわからなくなりました。「あなたは人間なのですから」って伏線?一体どういう立ち位置なのか
内容はいい具合に伏線撒いて新しいスクーパーズ出てきたり、キャラ描写も普通にいい感じ。まあまあ良いところもあるものの7割くらいスクーパーズ退治で大して面白くはなかったです。話もあまり見えてこない。このままスクーパーズ退治ばかりではないよね流石に
6話
裏腹展開できないところ良かったですね。なんとなく目的も見えてきた
でも回想の店をやるまでの経緯が雑すぎ誤魔化しすぎ(伏線かもしれんが)。黒髪の掘り下げは絵のところは良かったものの家族のくだりが唐突に感じました。触手のシーンも力任せで解けるなら最初からそうすれば良かったのにw
今更だけどドームがあるのに普通に生活出来てるのなんで?
7話
「自分たちも文化を奪ってた」ってのが描きたいのかなと。それは良いと思うけど流石に話が飛躍しすぎ。何より終始ギスギスしてるのも見ててキツかった。特にツインテのキャラが相手の性格のことにいちゃもんつけて貶すシーンがマジで不快だった。こういうキャラが直接相手を蔑ろにするようなシリアスは悪手すぎる。しかもその言われたキャラは自己肯定感低い感じのキャラだから余計にイライラした。酷過ぎる。それとツインテのキャラはよりによって一番薄っぺらいキャラな訳で...そういう中身のないキャラが場を振り回す展開がもうキツい。芸能人になりたいとか今回初めて知ったし、これがルッキズムの風刺だとしても取ってつけた感が否めない。その後も自分のことしか考えてないのがクズすぎる
ドームがあるのに普通に生活出来てる→街の人はスクーパーズのお菓子食べてたのかって思ったけどスクーパーズになってるわけじゃないからただただ謎なんだよね
しっかり伏線回収でおお!とはなったもののその後の展開がつまらない上に不快で劣化まどマギになりましたね
8話
今まで見せられた関係性が非常に薄っぺらいからなんか意見が相違してるんだなとしか。3人でクリエィティブしたい!!1人はイヤ!!だから何?ってなる。あと同じようなくだり何回か繰り返してたのが怠かった。主人公の演技がなんかもっさりしててちょっとテンポ悪いのが気になるけど
つまらないけどメッセージ性はある回でした
9話
スクーパーズになるのわかってて食べてたんじゃないの??wなんなんだこいつら急に正気に戻りやがって...ツインテの奴とか自分で振り回したくせに友情友情!って言うセリフ言ってるのがほんと薄っぺらすぎて逆に嫌悪感
飴のくだりも取ってつけた感が。こういう何か起こった直後に長々と回想するのはあんまり好かんな。
結局なんかよくわかんないけど一致団結→回復。治ったのは納得できるとして、今まであんなにギスギスしてたのにあっさり解決しすぎでしょ
模写したりマネしたり、色々調べた知識から生まれるクリエィティブだってあると思う。ってセリフだけは良かったですね。それだけ。天ぷらの目的が未だ不明瞭(キュゥべえ的なやつかな)
10話
前半の話はスクーパーズ側の掘り下げがしっかりとしていて割と面白かったですね。想像力奪う装置最初から使わなかったのと、想像力皆無で擬態できるのは謎でしたが。
ただ後半の友情演出は寒かったですね。ツインテールのやつ二重人格なの?いちいち変な例えするのもテンポ悪くてつまらないし
伏線回収もしっかりやってて悪くない回だったけど7、8話のことを引きずってしまう...
11話
結局スクーパーズの思惑に色々振り回されたけど無事解決っていうだけの内容でしたね。キャラ達の絆はさらに固くなったようですが、こちらには薄寒い友情演出にしか見えなかった。"今までのが全部虚構だった"っていうのがなんか既視感ある展開だし...
ただ後半の自分たちの街に作り変える流れは面白かったです。映画ドラえもんみたいな展開好きです。あとはみさちゃん側の描写はよく出来てると思います
12話
クリエィティブってそんなもので良いんだな〜っていう。ビーズひか出てこないのは良いけどネコが動くのが微妙に納得出来ない。
終わり方は意外と綺麗にまとまってましたね。創作についてのメッセージ性もしっかり内包されてて作品の体裁としてはわるくないとは思うけど、いかんせん内容が微妙...おすすめはしません{/netabare}