ヨッシャア! さんの感想・評価
1.2
物語 : 1.0
作画 : 1.5
声優 : 1.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
評価に値しない、既視感まみれの凡百な作品
【物語】 1.0 / 5.0
典型的な「クラスごと異世界転移」系で、転移時に主人公が逃げ惑ったがために一人だけ転移が遅れ、転移時にもらえるスキルに残り物しかなかったうえに一人ぼっちとなり~、という導入の異世界転移系作品。
掃いて捨てるほど量産されてきたテンプレなろう系のため、オリジナリティは限りなく皆無だし、「なろう系」の転生・転移作品特有の「寒さ」「痛さ」は健在。
おままごとの延長のような稚拙な内容が続くうえに、子どもがその場で考えたようなありきたりで面白みのないテンプレートな展開が続く。
タイトルに「ひとりぼっちの」とあるが、その要素も薄い。
誰かしら別のキャラが常に主人公と協力関係にあったりするため、タイトルを守ることすら出来ていない。
あまりにも「なろう系」な物語であるため、「ジャンルそのものが好きな人」以外は、この作品の物語に価値を見出すのは難しいだろう。
【作画】 1.5 / 5.0
他の「なろう系」と比較するならまだマシ、といったレベル。
決してレベルは高くないが、崩壊だけはせずにレベルを維持できている点だけは評価するべきか。
【声優】 1.5 / 5.0
「なろう系」主人公にありがちな、声のトーンが高い少年系男性声優が起用されている。
物語の項で述べたように展開があまりにもチープなため、真に迫った演技も逆効果で「寒さ」に拍車をかけてしまっている。
他の声優陣についても、特別目立った点はない。
ひどい棒読みはない、という点だけが救いか。
【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。
【キャラ】 1.0 / 5.0
主人公の「お調子者だけど、やる時はやる」というキャラ付け・描写が、とにかく雑で稚拙に感じられる。
そういうキャラクターには、それが許されるカリスマ性やそうなるに至る重厚な過去が求められるため、人生経験や人間性が薄っぺらい若者キャラにそれをやらせてもただ寒いだけで、度の超えたご都合主義にしか見えない。
「なろう系」という土台・媒体を考えれば、まあそれも許されるのかもしれないが、少なくともキャラ単体で見たときには評価に値しない。
主人公以外のキャラも、妙にドライだったりワガママだったりで、「転移系作品の登場人物」としてあまりにも記号的すぎる。物語の項とあわせて、オリジナリティの薄さが顕著である。
【総括】 6.0 / 25.0 (平均 1.2)
端的に言ってしまえば「味がしないのに、既視感だけはあるガム」みたいな作品。
この作品の売りはどこなのかが全くわからない。
雑で稚拙で期待の持てないストーリー、パッとしない作画、全く魅力のないキャラクター。
このような凡百の作品に、アニメ業界全体のリソースが割かれていることを考えると、腹立たしさすら覚える。
・追記
最終回まで視聴したが、評価に変更なし。