Witch さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
やっぱ「赤坂アカ先生」話創るの上手いなあ~
【レビューNo.154】(初回登録:2024/11/22)
コミック原作で2024年作品。全13話。
1期のレビュー書いたので、2期も書いておこうかなっと。
(ストーリー)
1期の終わりにアナウンスされていた「2.5次元舞台編」から。
人気漫画「東京ブレイド」の舞台(2.5次元舞台)に出演することになった、
アクアやかなやあかね。
「劇団ララライ」のメンバーと共に稽古が始まるが、稽古の見学に訪れた
原作者・鮫島アビ子が「脚本に納得できない」と脚本家・GOAの降板を要求。
更に自ら脚本を描くと言い出し、それが通らなければ許諾を取り下げるという
事態に発展して・・・
(評 価)
ネットで「『2.5次元舞台編』はあまり面白くない」という前評判も目にした
のですが、たしかに立ち上がりの鈍さに少し不安を覚えたものの、終わって
みれば2期もよかったのでは。
全体を通じて「やっぱ『赤坂アカ先生』話創るの上手いなあ~」というのを
改めて感じましたね。
・2.5次元舞台編(本番前)
メインは鮫島アビ子の「原作者vs脚本家の対立構図」問題ですね。
現実でも例の事件がありましたが、(原作で)それに先んじて本テーマを
取り上げている辺り、やはり先見の明がありますね。
原作者・赤坂先生らもまさに当事者でもあるわけで、そういった面からも
ネタとしては身近な問題だったのかも。
アビ子は直情型で暴走気味になりますが、誰かを悪者にするのではなく
・脚本家やプロデューサー側もきちんと描写して、この問題を客観的に提示
・この険悪な空気を一転して、アビ子の師匠吉祥寺頼子との掛け合いでコメ
ディに着地させたのは本当に見事
その後の「GOA×アビ子」のオンライン会議までの流れもスムーズで、この
2人共同作業をアップテンポでみせ、難しい題材を綺麗に描ききったなっと。
この手腕は評価できるのではないかと思います。
・2.5次元舞台編(本番)
個人的には「普通の舞台ではなく何故『2.5次元舞台』だったのか」という
疑問があったのですが、その答えは1期のレビューで書いた
「最初からメディアミックス化を意識していたかのような計算された構成」
にあったのかなっと。
映像化された場合をイメージして、最も映えるのは・・・ここまで見越して
の「2.5次元舞台」だったように感じました。
アニメとの親和性が抜群でしたね。
また本作では「人間」や「役者」としてアクアやかなというキャラの掘り下
げが描かれましたが、ここでもあかねを上手く使っていましたね。
・かなの掘り下げにあかねの過去回想を加え、あかねという視点からもかな
を描いていく
・アクアの掘り下げにあかねのプロファイリングを加え、あかねという視点
からもアクアを描いていく
こういうキャラのみせ方が赤坂先生はホント上手いですよね。
1期のレビューでも書きましたが「使えるキャラはとことん使い倒す」というw
・B小町/アクアの復讐劇
「2.5次元舞台編」で大分尺を使いましたが、B小町の活動も忘れていません!
バズりを意識した新曲をしっかり準備していましたね(笑)
しかし驚いたのはアクアの復讐劇でしたね。
率直なところ
「どうせ(申し訳程度に)手がかりを辿るも空振りで終わるんやろ」
と高を括っていたのですが・・・
DNA検査から始まり、上述B小町の新曲PVロケエピソードに絡めて、まさか
の衝撃の展開が待ち受けていようとは!!
しかもルビーまで復讐劇に巻き込んできましたよ。
でも話が進んだものの、何故だろう・・・思った以上に面白みが感じられな
かったんですよね。
なんというか、サスペンス要素って個人的にはアクアが芸能界に関わるフッ
ク的なもので、アクアやかな達の面白い掛け合いが見られれば、復讐劇なん
てどうでもいいやみたいな?!
この辺りは話が進むとまた評価が変わるかもなので、保留ですかね。
2期も安定の面白さで、赤坂アカ先生の巧みさが随所に垣間見れたかなっと。
ただ「お気に入り登録」するには何かが足りないという感じなんですね。
少し間延び感を覚えてしまったというか・・・
とはいえ3期の制作も決まり、原作も最終回を迎えたようですね。
でも(ネタバレしたくないので内容は確認していませんが)かなり評判悪いん
ですよねえ。
赤坂アカ先生、話を展開していくのは上手いですが、畳み方に難があるんでし
ょうか。
まあその辺は3期以降で確認ということでw