テングタケ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とても良かった
パステルユーミからなんと12年後に作られたぴえろ魔法少女物。「夢よもう一度」と作られた続編は大抵駄作になるものですが、いや本作はいいです。とてもいい。
まずは絵柄が全然変わりました。輪郭がシャープになり、なんかエロいです。エルフの「同級生」みたいな。エロいと言っても前作までに潤沢にあったパンチラや入浴シーンは一切ありません。ポリコレですかね。
主人公はなんと小学3年生。前作までは11才に統一されていますが、本作は9才!さすがに一桁は…ロリというかペドの領域です。
主役を演じるのは放送開始時に14才だった大森玲子。ヘタクソです。初見は眩暈すら覚えました。マミを演じた太田貴子は放送開始時15歳で、やっぱりヘタクソでした。でも太田貴子は1クール終わるころにはすごく上達していましたが、大森玲子は最後まで一貫してヘタクソでした。ですがそれが味と言えないこともない、かも。
正直最初の方は消化試合感覚で見ていました。ところが、魔法で猫を出す話(8話)から余韻の残る(逆に残らない?)演出にグッと引き込まれました。その後も大人の鑑賞に堪えうるイイ話がいくつもあって、すっかり毎話見るのが楽しみになっていました。
ラストの3話、すごく良かったです(こちらのレビューでは最終2話を推す人が多いですが、私は3話ともいいと思います)。魔法少女物は大体魔法との決別がクライマックスで、マミもエミも最終話付近は非常に盛り上がりました。本作では「主人公の不注意で魔法のアイテムを紛失する」という必然性の薄い結末ではありましたが、それによる必然的な沢山の人との別れが上手く丁寧に描かれていました。不思議さんとの会話、謎のヘアメイクさんとの会話もすごくいい感じに心にしみました。
オープニングはアップテンポで元気がもらえる曲、エンディングはかわいらしく前向きな曲で勇気がもらえます。どちらもすごく気に入りました。歌謡曲っぽく気取らずに、恥ずかしげもなく「私ファンシーララ~」という歌詞がアニソンらしくていいですね。
個人的な話ですが、私がよく通る坂道が出てきたのは驚きました。近くの駅も。舞台が宮〇区というわけではないですが、見知った場所が出てくるのは嬉しいですね。
さて、内容を絶賛した割には満点は付けませんでした。勝手なたわ言ですが、なんかツインテってあんまり性癖に刺さらないんですよね。髪を下ろしてるときはグッと来るものがあるんですが(9歳ですけどね)。世界中のツインテなんぞグドンに喰われてしまえ。