くまごろう さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
商売がらみは不明な点が多いが、ロレンスとホロの終わりよければ全て良し
視聴完了
全25話
ジャンル
商人ラブロマンス
タイトル由来
狼と、大儲けする商人が香辛料を取り扱っていたことから、商人という意味合い
設定
現実ではない世界
細かい設定は不明だが、教会がかなり幅を利かせている模様。また商人のルールとしては、騙される方が悪いという感じ。
ストーリー展開
6話くらいが1つのストーリーとなっているため、全4ストーリー。
商売の話が絡んでくるためかなり複雑な上、リメイクアニメ版だからなのか描写が足りない話もあるため詳しくは下でまとめるとしてここでは簡潔に。
物語の目的としては、かつての故郷であり今は滅びたと言われるヨイツを目指して、行商をしながら旅をしている。
なお、ヨイツはホロも場所は覚えておらず不明。
導入はとある村での賢狼ホロと行商人ロレンスの出会い。
一つ目のストーリーは銀の含有量変更の話。大商会同士の争いに巻き込まれ、ホロが攫われたりするが、無事解決。
二つ目はロレンスの借金と金の密輸の話。ロレンスが仕入れた商品が暴落し借金を背負い、それを金の密輸で返済する。
三つ目はホロの借金と金集めの話。ホロに惚れたとある商人が、借金の話を聞き返済する代わりにホロを解き放とうとする。(ホロの借金とはこれまでロレンスとの旅で壊した服とかもろもろ)ホロを渡さないためロレンスが金策に走る。
四つめは宗教抗争の話。訪れた村と隣村の関係が、過去の盟約により表向きは良いが感情的には険悪で、いちゃもんをつけて攻めてきたが、ホロの奇跡により一件落着。
目的のヨイツには辿り着かず、ホロの昔話が直接残っていると言われる町レノスの手前で終了。
感想
総評85点
良かった点
絵、主人公たちのキャラと掛け合い、曲
悪かった点
商売のシーンの描写
レビュー
この作品は原作は何巻か持っているのだが未読だが、子供の頃にこのゲームを死ぬほどやっていて面白かったのでかなり期待していたのだが、正直期待には届かなかった。
一方で絵はめちゃくちゃ綺麗で、ホロは可愛く、素晴らしいの一言。またホロとロレンスの掛け合いは楽しくとても良い。曲はOP、ED全てよく特に2期のOPが好き。またbgmもどれもいい。
期待はずれ、というか自分が勘違いしていただけなのだが、ロレンスは賢狼に並ぶ凄腕の商人だと思っていたので、ポンコツっぷりが残念だった。冒頭で先生扱いされていたのでやっぱり!と勘違いしてしまった。ようやく一人前になったくらいと思ってみれば違和感はない。
また現実の商売とは違い、かなり厳しい世界なのでそこも想定外だった。
悪い点としては商売シーンが分かりにくい。
詳しく描いてしまうと難しくなってしまうのかもだが、黄鉄鉱のセリのシーンはせめて日本語訳をつけてほしかった。現地語だけだと緊迫感が伝わらない。
途中暗い話や、そもそも画面として暗いシーンが多く、残念だなぁと思っていたが、最後は綺麗に終わったのでとりあえず満足。
2期も楽しみ。
以下商売関連のまとめ。
複雑な話が多く、見落としている部分もあるかもなので、興味がない方は飛ばしてください。
銀の含有量の話
理解した内容
銀の含有量が上がるという噂。
実際は試験的に少しずつ下がっていたことが判明。
黒幕の狙いは上がるという噂によって集められた銀貨の、銀の含有量が下がることにより暴落した銀貨を安値で買い集めて王様に売る。
ロレンスたちはそれに気づき王手商会と銀貨を集める。
黒幕がそれに気づきホロをさらい妨害。
ロレンス側の大手商会が先に銀を集めて王と交渉。
一件落着
不明点(解決)
なぜ王は銀貨を集めるのか?
→含有量を下げるのに鋳潰すため
不明点(未解決)
結末
今回の話の肝が、黒幕が掴んだホロの情報を公表させないため、王様と既成事実を作る!という話だったのだが、なぜ黒幕は公表しなかったのだろうか?即公表してロレンスたちを潰せば横取りされることもなかったと思うのだが。
また王と教会の関係性も不明なので分からないのだが、王が悪魔と関わりのある商会と取引すると、その事実を公表できなくなる、の意味がわからない。
取引した後でも公表して、王を騙した罪で処刑になるのでは?
金の密輸につながるためのロレンスの借金の話
視聴感想
香辛料を売って武具を買った。
武具を売ろうとしたら遠征がなくなっており暴落していた。
大量の借金、支払い期限も間近。
不明点(解決)
なぜ借金?しかも支払い期限も間近。
→ロレンスが武具を買った時に香辛料の売価と同じ額掛けで武具を買っており、武具の値段が大暴落したため、掛けの分を支払えなくなった。
ホロの借金返済と金稼ぎ
ホロに惚れた魚商人アマーティ、ホラとロレンスがじゃれ合いの中で話した借金の話を間に受け、アマーティーがロレンスに借金を返済したら、ホロを解放するように勝負を持ちかけ成立する。
商材は黄鉄鉱で、勝負の前に行われていた祭りで、とある占い師が需要を高めたため価格が高騰。アマーティーは早い段階で商材を仕入れていた。
それに気づいたロレンスはアマーティーに信用売りを持ちかける。
※信用売りとは通常の売買のようにお金をもらいその時の価格で商品を売るが、商品自体はその時に渡さない商売のやり方。
そのため商品引き渡し時に価値が上がっていれば安い単価で手に入れられることになり、下がっていれば高い単価になる。
アマーティーはそれを受け価格が上がるのを待つ状態。
そんな中でロレンスとホロが手に入れた黄鉄鉱を売り、同時に麦の価格が上がりそうと噂を流し、価格は下降。
ロレンスの勝利。
不明点(未解決)
なぜアマーティーが信用売りを受けたのか?
アマーティーから勝負を仕掛けているので、勝算はあったはず。挑発に乗った形だったが、優秀な商人なら状況を考えて、当然何を言われても乗らないのが正解。
あれに乗った時点でポンコツなのだが、このアニメはポンコツ商人しかいないのだろうか?それとも何か意味があるのだろうか?