29 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素晴らしいリバイバルアニメ化 不当に低い評価?
終了しているアニメですが、皆様のご意見が不当に低い評価かもしれないと思ったので、投稿致します。私は40代で、全くコアなファンでないので、私の投稿で何か気に障る方がいらっしゃったら先に謝罪しておきます。
物語は今更説明の必要もないですが、高橋留美子先生のレジェンド作品です。非常に原作に忠実に作られている印象でした(面堂の登場が早いなどもちろん少し違う部分はありましたが、気になりませんでした)。高橋留美子先生の演出を映像で表現するのは難しいだろうと思うのですが、効果音をそのまま表示するのはうまいやり方だなと思いました。作画は、旧アニメはたまに崩壊している所がありましたし、新アニメ圧勝だと思いました(これももちろん好みはあると思います)。テンポも良く、映像もうまく今風にアレンジされており、魅入ってしまい、夢中で最後までみてしまいました。神谷さんと上坂さんの声は、原作と旧アニメのエッセンスを踏襲しており、完璧だと思いました。トッププロの声優は本当にすごいですね。古川さんと平野さんがそれぞれの父、母で出てくるのもすごく気が利いています。声は全然しっかりされており(古川さんは80歳近いんですね、驚異的です。平野さんは70歳前で、まだまだ余裕を感じました)、らんま1/2みたいに本人が演じられても大丈夫そうでしたが、さすがに変更はやむなしかなと。
主題歌は、やはり最初は少し違和感があり、「ラムのラブソング」には敵わないと思っていたのですが、何度か聞いていくと、原作リスペクトにあふれており、凄く好きになりました。特に音楽で感じるのですが、今の若い人ってすごく才能ありますね。
私の感想としては、レジェンドの原作と旧アニメを持つ極めて難しい状況で、原作と旧アニメに最大限の経緯を払いつつ、決して置きにいっているわけではないこんなに出来の良いリバイバルアニメが出来るのか、と驚嘆の一言で、感動すら覚えました。
本当に個人的な感想で恐縮なのですが、私にとっては新アニメの方が明確に良かった点がありました。最終回であたるが大事に持っていたラムの角を落し、ラムがそこであたるの想いを認識する、作品で一番大事と言える場面があります。原作ではまた角を拾い直すのですが、旧アニメでは落した角は崖下に落ち、そのまま拾おうともせずラムの下に向かいます。これが私は違和感を覚えました(それほど本物のラムに向かおうとした、と捉えることもできますが)。新アニメは原作通りで、全く違和感がありませんでした。とは言え旧の同様のシーンももちろん良かったので、どちらが良いかは好みだと理解はしています。
前のアニメをリアルタイムで記憶してはいないので、コアなファンの方からすると気に入らない所を私が拾えていないのかもしれません(皆様のレビューを読んだのですが、いまいち分かりませんでした)。が、結構食わず嫌いの人も多いんじゃないかなと愚考しました。茶化す意図は全くございませんが、皆さまビューティフルドリーマーなのかもしれないと思いました。もし原作・旧アニメとの違和感で見られていない人がいらっしゃったら、ぜひ再度見てみて欲しいと強く思います。私に責任は取れませんが。
旧アニメは色々な意味でレジェンドであり、もちろん素晴らしいです。が、新アニメも手放しで賞賛すべき作品だと思いました。個人的にこれを超えるようなアニメのリメイク作品を知りません。