「Charlotte [シャーロット](TVアニメ動画)」

総合得点
85.6
感想・評価
3650
棚に入れた
16221
ランキング
235
★★★★☆ 3.9 (3650)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

香風智乃ニ号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

物語の目的がなく、繰り返されるギャグが致命的につまらない

思春期の間のみ発現する事がある超能力に目覚めた学生が、政府に捕獲されて実験動物にされる前に
先に保護して人生を守ろうという善意で作られた特殊な学園の実行メンバーの物語。

~まず8話までの感想です~

1話は面白かったです。主人公が目覚めた能力を完全に私利私欲の為に使っていて、結構ゲスくて人間味が感じられてギャグとしても楽しめました。
でもそこから強引に学園の生徒会に引き込まれてからの流れは…
①学園外で能力を振りかざしてる能力者の位置をダウジング
②その現場付近に向かい何かしらの対決イベントが発生し打ち勝った後、能力を使わないよう説得または学園内に勧誘
ただひたすらこれを繰り返すのみです。正直これでは無限に沸いてくる雑魚敵を倒しに行ってを繰り返すようなもので旅の目的がありません。

更に1話以降のギャグが全て寒いです。
・ひたすら妹の甘すぎる味付けの料理に心の中でやめてくれと繰り返す主人公(でも注意はしないで無理矢理食べる)
・仲間になるアイドルキャラが特殊能力を持っていて、簡単に言えばドラゴンボールのランチさんみたいなキャラで、この性格の豹変が繰り返される頻度が高すぎて折角の可愛らしいキャラが台無しでネタキャラ化している
・そのアイドルに興奮し激しいドルオタ芸の繰り返すメインキャラ
・そのドルオタへのヒロインのつっこみの定型文
この流れが幾度となく繰り返されます。2015年に作られたアニメとして見てもこの一連の流れはちょっと古臭く、00年代のアニメのノリです。
更に唐突に始まる野球、アイドルキャラのクールな歌唱のPV映像(long ver.)は
過去のkey作品やAngel Beatsのオマージュ的な再現を感じて、それが特にこの作品にとって必要なシーンでもないので冷めた目で見てしまいました。

そして一番の問題点
{netabare}
唐突な妹の死です。
これまで能力に目覚めることで政府に捕らえられた後の不幸な未来は散々提示されてきました。
しかし能力に目覚めた瞬間 \突然の死/ です。
正直ポカーンです。目覚めることで即死する危険性があるという伏線や警告はだらだらと流してきた6話迄にはありませんでした。

他にネタもないしここらで一発殺しとけば盛り上がる的な。
正直脚本の短絡さを感じてしまいました。
そして主人公がお約束の闇落ちからの、街を徘徊しチンピラ相手に人殺す寸前、ドラッグを摂取する寸前まで行っての完全回復。
そして上述した寒いギャグがまた始まり「ははは……」と苦笑いする主人公。
一体この妹の死はなんだったのか?と思わずにいられませんでした…。
{/netabare}

作画は、凡ですね。
過去のPA作品と比較すると低めです。崩れとかはないけど、動きにも日常動作にも見どころがなく
良いところがキャラクターデザインしかありません。

デザインは本当に良いです。
でもキャラの性格を含めると個人的にほとんどのキャラがデザインを下回った印象になってしまいました。

生徒会長…天然かと思いきや性悪(あたりが強め)CVが佐倉綾音なのも相乗効果で余計にそう感じる。笑
メガネ…激しすぎるキモオタ
アイドル…基本的に良い子なんだけどお花畑。キモオタのギャグ発生装置になっているのが玉に瑕、言動豹変がデバフすぎる
妹…可愛いというよりノリがうるさい
主人公は無難。でも能力の発動方法とか表情の雰囲気から1話では某ル◯ーシュを連想してしまいました。


~以下9話以降の感想~
{netabare}
唐突に差し込まれる過去映像、そして物語をひっくり返す大どんでん返しの展開が来ましたね…
しかしここまで一度も登場していなかったキャラがキーキャラだったと…これが推理モノならタブーです。
確かに伏線は一言くらいありましたが、かなりエンジンが掛かるのが遅かったですね。
{/netabare}
※以下超ネタバレ
{netabare}物語の真相はお兄ちゃんが裏で全部やり終えてました!
そしてアホみたいな感じで死んだ妹はタイムリープで取り返してプラマイはゼロにしました!

ここまでの主人公の物語は無でした。既に兄が改ざんした後の世界で、仲間からも自身の能力の真相を伏せられた上で茶番をさせられていた…と。
11話からやっと主人公が自らの足で突き進む物語が始まります。
意外だったのがメインヒロインである生徒会長の友利が予想以上に能力面で活躍しなかったこと。
こんな便利そうな能力ならもっと主人公とタッグを組んで活かす展開が来ると思ってたけど実際は目眩まし要因程度で、終盤は囚われのお姫様で終わりました。
最初に予想していた現代での能力を駆使した頭脳バトルものじゃなく、タイムリープもののSFが中心みたいになってしまったのはちょっと期待外れでした。
ラストは冗長なまどマギですね。この1話丸ごと蛇足では?{/netabare}

~総評~
8話まで…★★★☆☆
9話以降…★★★★☆
トータル3.5です。
友利会長のパンツブラのサービスカットありました。

投稿 : 2024/11/04
閲覧 : 40
サンキュー:

2

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