dossun さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
魔女の弟子の復讐劇
まずはっきり言って結構様々な場面でトラウマを植え付けてくる展開が多いので、耐性ない人にはお勧めできません。
{netabare}
ただ、自分が愛した魔女の師匠が殺されたことで、人間に復讐をしようとするダークファンタジーな物語は個人的には好きでした。
全体に退廃的な世界、そして、どこか一般的に見えて思考がねじ曲がっている人々が住まう現代はある意味未来の世界を感じさせる気がしました。
誰もが思うトラウマ展開としては、衝撃の一話目でしたね。
魔女狩りによって魔女が粛清された現代、アドニスが愛したクロエが辱めを受け、その姿を写真に収めようとする帝国の人間、そして、聴衆の前で無残にもハチの巣にされる展開は、強烈でした。これがタイトルの「はじまりはじまり」に非常にマッチしており、狂った世界を表しているなと思わせます。
次に、魔女の国での忙殺、虐殺。大和局長による居合切りによる大量殺りく、そして、ドロカの魔法でなんとか降伏させようとした瞬間のアドニスの刃、トラウマでしかない。。。大和局長が日野聡さんだけに、いろんな意味で正義な感じもうするし、死んでしまう展開になんともいえなくなります。
そして、亡国マムトでのシロウサギとの闘い、ドロカに悲惨な展開が。。
このアニメのヒロインであるはずなのに、そんなむごい展開があるかと思いました。忌み嫌われた魔法を使うという背景もそうですが、既視感があるなというシロウサギの発言からも、むごい展開に、その後のアドニスの猛反撃は納得です。
えぐい描写が続く本作ですが、復讐劇としての展開は納得できるものも多く、誰かにとっての正義は誰かに取っての悪なんだと改めて認識させてくれましたね。 {/netabare}