ナルユキ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
エロけりゃ格子も柔くなる
俗に“僧侶枠”とも呼ばれるショートエロアニメは大人のキッザニアのごとく様々な職業を扱ってきた。僧侶、学校教師、消防士、歌のおねえさんetc… そして本作は「マトリ{麻薬取締捜査官}」だ(笑) 奇しくも同時期に『SPY×FAMILY』という似たようなジャンルの大人気作があり、そんなSPY×FAMILYのライバルとして本作は制作、放送されたといっても過言ではない。
??ティ「過言だよ!!なに書いてんの!?」
乳袋スーツにビーチボールでも詰めたんか、と色んな意味で突っ込みたくなる爆乳捜査官がいつもの男性パートナーだけでなく犯罪組織の餌食に────なるかどうかは是非プレミアム版でご確認ください。オンエア版は自主規制強めです。
【総評】
全体的に見て素晴らしいバカバカしさのある作品だ。潜入捜査をしている2人は命の危険もある状況なのに、頭の中が真っピンクで打開策の発想が常に“そっち”方面である。夫婦演技をより完璧なものにするために実際にヤり、見張りの油断を誘う方法として実際にヤる(笑) 実に僧侶枠らしい雑多なエロ展開を毎話、ノルマとしてこなしていた。
アニメーションしてのツッコミどころも凄まじく、S○X中にアパートの壁が消えて見た目隣人に見せつける形になったり、犯罪者に牢屋へぶちこまれたヒロインの胸が鉄格子になぜか挟まれていたりと、視聴者がどれだけスルースキルがあるかを試すような可笑しな構図が点在している。作画ミスではなく「わざと」だろう。僧侶枠において重視されるのはリアリティ<エロティシズムである。そこに視線があれば性行為を晒し、棒があればヒロインの谷間で挟むのが礼儀だ(笑) その思いきりの良さがセクシーだけでなくツッコミで楽しむ要素も生み出している。
{netabare}本作ならではを挙げるならやはりヒロインが「強姦」の危機に遭う第3話であろうか。序盤を過ぎるとあっさりと雷土吏子{いかづち りこ}は敵に捕まり、非合法の強力な媚薬を盛られてしまう。撫でられるだけで喘ぎ下の口がしとどに濡れる体にされた吏子は望まぬ陰茎を受け入れそうになってしまうが──そこは僧侶枠。そういう行為が無理やり行われる前に同僚の野間くんが助けに来てくれる。
そんな野間くんに吏子が惚れないわけもなく、捜査官として夫婦のフリをしていただけなのに彼のことを本気で好きになってしまう。尺が短いので雑ではあるが、きちんと順序だてて恋愛感情も描いている作品だ。
1話からセクシーなことをし始めるのは僧侶枠ではおなじみだが、嫌よ嫌よも好きの内で恋愛感情が生まれるのも僧侶枠の王道展開である。{/netabare}
夜のオカズにするには(1~2分で発射できる早○でもない限り)役不足だが、本命を誤魔化すためにS○Xという本末転倒な行為に及ぶ「羞恥」や男性パートナー以外に犯される「無理やり」といった要素を含めており、そのテのシチュエーションが好きな方には自家発電の着火材にもなり得るだろう。ご興味が湧いたら是非とも『AnimeFesta』へ入会し、より尺をHシーンで延ばしたプレミアム版をご覧いただきたい。