タック二階堂 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
MAHO FILMの本気。
詳細は公式サイトでも。
講談社の看板誌『週刊少年マガジン』連載中の安田剛士さん原作コミックのアニメ化作品です。制作はMA………MAPPA? いえいえ、残念ながらMA…HO FILMです。
まずは苦言から。
あのさあ。看板雑誌に連載中の期待作でしょ、講談社さん。上で冗談めかして言いましたが、MAPPAに依頼するぐらいの予算かけましょうよ。そんなんだから集英社に水を開けられるんですよ。よりによって、この作品をMAHO FILMってことはないでしょ…
ただまあ、初回“は”MAHO FILMの本気を感じられました。監督2人体制の同社。エースの柳瀬監督は今期「歴史に残る悪女になるぞ」を担当。こちらは「100万の命の上に俺は立っている」「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」「外科医エリーゼ」を手掛けた羽原久美子監督です。
あらすじは…
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激動の幕末を生き抜き、剣術道場の師範となった元新選組隊士の老人・永倉新八は、教え子である子どもたちから新選組の話をせがまれていた。そこで彼は、今まで誰にも話していないとっておきを披露することにする。決して歴史には残らないであろう三匹の狼、ちりぬ にお、田中太郎、斎藤はじめの物語である。
時は文久三年三月(1863年)、まだ新選組が壬生浪士組だったころ。京都の団子屋「ちりぬや」で婆ちゃん・妹とともに暮らす心優しき少年「にお」が、客として訪れた壬生浪(ミブロ)の土方歳三と沖田総司の2人と出会うところから物語は始まる。(Wikiより)
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というお話。
初回は文句なしのストーリーラインでした。
作画も頑張っていましたよ、MAHO FILMにしては。ただまあ、絵が下手な人が丁寧に描いているというような作画。婆さんの目とか、誰視てるんだって感じで焦点合ってませんでしたけどね。
いや、腐すつもりはないんですよ。
ただ、なんていうのかなぁ。いつも「なろう」アニメで適当に描いているから、いざ本気を求められる作品と相対しても、驚くような作画にはならないという感じ。
ということで、話は面白そうなのですが、いかんせん作画がこんな感じなので、今後に不安が残りますね。ホントね、注力作はこれという制作会社に依頼したほうがいいですよ講談社は。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
話は面白いんですよ。におが正義について、自分なりの解釈を見つけるという流れも悪くない。
ただ、やっぱり気になるのはMAHO FILMの作画。
まだ頑張ってはいますけど、そもそも論として主要キャラの造形が弱すぎる。なんていうのかな。ブサイクでもいいキャラ(芹沢鴨とか)は、うん、それでいいんですけど、イケメンに描くべきキャラが画一的というか…
そのせいで、えっと今話しているのは誰だっけ?状態に。土方も近藤も沖田も山南も長倉も藤堂も、みーんな一緒。キャラの判別を声優の声に頼らなければならないのはダメですよ。あんなね、取ってつけたかのようにキャラ紹介で名前を表示したってダメですよ。
殺陣シーンの作画も動かないねぇ…
ラストの逃げた賊を土方が斬るシーン。近藤が「歳の鬼脚から逃げ切れると思うか」のあと、土方が斬るわけですが、えっと、そのへんで捕まえました? なぜ追いかけるシーンとか、そういうの入れないの?
もうね、こういう説明するべきカットを描かないで、余計な描写は多く挿れるとか、いちいち引っかかるんですよ。ホントね、これMAPPAが手掛けてたら覇権候補だったんじゃないの。あるいはCloverWorksとか。
{/netabare}