てぶくろ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
ハートフルさを全面に出す割に視聴側からの歩み寄りがかなり強いられている。
第3話まで視聴しました。
{netabare} 第3話まで視聴し終えての所感としては、雰囲気はハートフルな感じで大変結構なんですが、なにかちょっとでも違和感を持ってしまうと途端にバランスを崩してしまうような危うさを感じています。
個人的に感じている違和感をいくつかあげるとすると…
最終的にメイドさんを雇うことになること自体はいいんですけど、ハウスキーパーを雇う事と その人を住み込みで雇う事にするというのは、またちょっと事情が違うんじゃないか? と思ってしまいました。
とりあえず家の掃除を手伝ってくださいって話だったのになんかシレッと泊まることになっていて、さらにそこからシレッと共同生活が始まっていることになんだか釈然としません。
人物への掘り下げばかりが優先されており、事象への言及が疎かになっている印象です。
メイドさん個人を「根はいい人」と受け入れるのとは別で、メイドさんと一緒に暮らすことへの何らかの理由付けは必要だったと思います。
トラックが突っ込んでくるみたいな展開も、メイドさんと人好くんの関係性を作るための力技に見えます。
第2話では犬を拾ってあげることで人好くんの優しさが描かれましたが、個人的には「なんとなくやる気が起きなくて」くらいの理由で一軒家をゴミ溜めにするような奴がホイホイ犬なんか拾うなよ、と思ってしまいました。
親が不在だからって本当に自由にしていますね人好くん。
この話では犬を発端に、雪さんの心の整理がなされたり人好くんの言葉で前向きになったりしました。
素敵な感じではありましたが、ですが…なんというか…雪さん結構チョロいですよね。
第1話の時点でも少し感じていましたが、そんなもんでええんや感がすごいです。
このタイミングで自己嫌悪的な独白を人好くんにするって、それはもうなんか「私可哀想でしょ」アピールでしかないような…。
さらに言うと、この独白によって だから殺しをしていても仕方なかった と自身を正当化したままで、「普通」を目指しますって言われてもな…。
まぁでもこれは後に必ずカウンターが来るでしょうからその時にどんな答えを出すのかに期待しましょう。
細かい部分ではあるんですが第3話の冒頭のピアスのくだり、躊躇う雪さんに人好くんは「人の体に穴を開けるのが本職なのでは?」とツッコミを入れていましたが、ならお前の方こそ皮膚科に行って本職の医師に開けてもらえよ と思ってしまいました。
原作の補完として、犬を病院に連れていく様子を差し込む配慮はあるのに、こういうのや資源ゴミのダンボールを切り刻んで捨てる様子は入れたりするの謎采配ですね。
ここまで感じた違和感を色々あげてつまり何が言いたいかと言うと、「キャラクターの言動や行動、話の展開にいまいち説得力がない」です。
だから、全体的にこちら側からの歩み寄りが強いられていると感じるんだと思います。
今のところこの作品、ギャグでもラブコメでもありませんもんね。
これから先、登場人物が増えてラブコメ色が強くなっていったら気にならなくなっていくかもしれませんね。
次回に期待です。
{/netabare}