テングタケ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
♪スティックステップスキップ~www
ぴえろ魔法少女第4弾。魔法少女シリーズを終わらせた張本人ですね。
ヒロインはいつも通り11歳の少女。おさげ髪にそばかすで、なんとなく世界名作劇場みたいなキャラデザは悪くない。少しハスキーなCVの志賀真理子さんも悪くない。早逝が惜しまれます。合掌。で、悪くはないですが、前作の主人公がすべてにおいて可愛すぎたので、正直凄く落ちる印象です。性格もちょっとねえ。ペルシャ程イライラはしませんが、自分が正しいと思ったら手段を問わず(魔法を使ったチートとかで)実行する傍若無人ぶりが、いささか鼻につく感じがあります。
過去作では、新宿の実在する場所を出してきたりで、舞台の現実感・実在感を出すのに努力していました。本作では、街の遠景がラフな塗りの水彩画のように表現されることが多く、どちらかと言えば非実在感・おとぎの街のような雰囲気を出しています。決して手抜きではないと思います。
本作では、魔法で変身(成長)することはなく、魔法のステッキで描いたものが具現化する能力、となっています。過去作では、変身すること以外に魔法で何ができるのか曖昧でしたが、本作では能力とその制限(時間制限で解除される、同時に二つは出せない、同じものは二度と出せない)がきっちりしています。なので、荒木飛呂彦先生にでも原案担当してもらったら凄く面白くなったかもしれませんが、実際は結構適当でイイカゲンでかなり残念。最終回の唐突な異世界大冒険も、マミやエミの完成度の高い終盤の盛り上がりに比べるとがっかり感ひとしおです。
というわけで、あんまり人気が出ずに25話で終了してしましました。25話しかないのに、過去動画を流用した安い話が2話もある(エミでも1話ありましたが)のが、苦しい台所事情を漂わせています。
マミでの俊夫ポジは、水島裕氏の堂々の4連投。本作ではものすごくイケメンのパーフェクトボーイで、ちょっと感情移入は厳しいかも。もう一人のCV4連チャンは、ネコ~カッパ~ショタ(?)~お母さんと、いろいろな役を担当した三田ゆう子さん。正直キャストを見るまで同一人物と気づきませんでした。本作のお母さんは、なんか妖獣物でタイトルが出る前に襲われているモブキャラのようなデザインでした。さらにもう一人の皆勤賞が亀山助清氏。犬とかラクダとか先生とか、なんかいろいろ掛け持ちしてます。
あと魔法使うときに、タイトルに書いた曲が流れるのもこっ恥ずかしいです。変身バンクは動きも凝っていて、少なくとも2種類あったのはエミの反省でしょうか。
まあいろいろ思うところはありますが、魔法少女物もそろそろ賞味期限切れだったのかもしれません。次は、まだ見たことのないファンシーララを見てみようと思います。