「雲のむこう、約束の場所(アニメ映画)」

総合得点
72.0
感想・評価
852
棚に入れた
4704
ランキング
1225
★★★★☆ 3.7 (852)
物語
3.6
作画
4.1
声優
3.4
音楽
3.7
キャラ
3.5

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ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少し難しいがそれでも光る物が要所にある作品

量子論的平行宇宙を扱った設定。劇中に登場する軌道エレベーターみたいな塔が平行宇宙を現出させる兵器。でも、そもそもの舞台が平行宇宙。日本が津軽海峡を挟んで、まるで南北朝鮮のように分断されている世界観が面白い。身近に「国境」を感じることの少ないニッポン人には新鮮です。そして、人が居なくなった国境近くの環境を利用して「廃駅」をセンチメンタルに美しく表現したりする。巧妙な設定だと思います。前作、「ほしのこえ」と同様に描きたいのは少年少女の想いだけ。設定がぶっ飛んでも、戦争が起こっても、やさぐれた大人が周囲に絡んでも、主人公たちが多少は歳を取っても、そこだけは外さない。遠く澄んだ空の表現が、その純粋さの象徴なのでしょう。実はこの空の表現だけでも、観る価値があると思っています。

余談ですが、ずいぶん前に「秒速5センチメートル」を観ました。本作や「ほしのこえ」で扱ったティーンの心情を、そこで終わらせずにR25あたりまで引っ張ったのが「秒速5センチメートル」なんだと分かりました。

投稿 : 2024/10/21
閲覧 : 32
サンキュー:

7

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