STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえず簡単な感想
原作は未読。
前半は主人公であるルーデウス・グレイラット(以後ルディと表記)とシルフィエット(以後
シルフィと表記)の新婚生活、そしてルディの二人の妹であるノルンとアイシャを引き取り、
不仲だったルディとノルンの和解など、異世界が舞台ではあるが内容的にはほぼホームドラマ。
後半は打って変わっての迷宮から母ゼニスを救出する冒険譚。
結果、ゼニスの救出には成功するも、父パウロは死亡、ルディも片腕を失い、ゼニスも記憶を
失っているとその代償は大きすぎた。
パウロの死に関してはあまりにも唐突で、死に際のルディとパウロのやり取りのような
ドラマティックなものもなく、それゆえに生々しく、「よりルディにはショック
だったのでは?」とは思わせるもの。
結婚、子供の誕生、妹との再会と和解、父の死、母との再会・・・、本作はいつも以上に
家族というものに焦点を当てている印象で、その中心にいるルディが家族というものを大切に
思っていることが随所に知れる。
転生前のルディは家族を軽んじているようなところがあり、こういうところに彼の成長が
見て取れる。
ゼニス救出行において、ルディはロキシー・ミグルディアと再会、そして最終的にロキシーは
ルディの二人目の妻に。
作品世界は一夫多妻が認められているのでルディが非難される言われはないのだが、視聴
している側は現代の恋愛観や結婚観を持っているため、ルディの行為を不快に感じる人もいそう。
一夫多妻が認知されている世界だが、それを実践しているキャラが頻繁に登場しない点など、
現代の先進国とは異なる婚姻制度を異世界に構築したかったのではなく、単に合法的にルディを
ハーレム状態にしたかっただけに思えてしまう。
一夫多妻は男性が女性を養う形で成立することが多いが、本作では女性冒険者がいるなど、
女性が経済的自立をしているケースもあるので、逆に「一妻多夫制があってもいいのでは?」と
思ってしまう。
個人的には思い切ってシルフィやロキシーが別の男性ともくっついて、ルディがもやもやする
ぐらいやってくれてもいいぐらい。
2024/10/20