ひっく さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
明確なメッセージ性
作り手側の「なんとしても視聴者にこれを伝えてやるんだ」という執念のようなものを感じる。
1話冒頭、いかにも90年代までのアニメにありがちである元気・活発・能天気系主人公が、12話をかけてこれでもかと辛い展開に直面していく話。
特に当時の平和ボケ・無関心化した日本人に向けて、とても娯楽化できないような戦争のニュアンスをぶつけたかったのだと思う。
SFファンタジー要素は物語の各転換点に少しだけ使われるけれど、基本的にはとても現実的な、今もアフリカや中東のどこかに在るであろう息苦しい生活感。
今、ここにいる僕は幸運の上の存在だと認識させられる一作。