river さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
後半が引っかかる
全体的な作画などは良かったし面白くはあったと思うが、後半のカタルシスが足りない部分が引っかかる
以下ネタバレ含む
{netabare}
全体で6割強くらいはある女の子の話でその子がずっと出てくるが、その子を救うために主人公がかなり大変な思いをしているのに、後で主人公が大変な状況になっても特に何もなく挙げ句仲良しグループの別の人間とできた子供を見せに来て終わり そのくらい近所の知り合いや仲がいい友人だった人間なら誰でもやるのでは
主人公の苦労は何だったのという気分になる
確かにこの子に関しては2つ問題があり、より危険な方は言わなかったとは言えあれほど一緒にいて守ってくれた主人公に対してあっさりし過ぎで見てる側は消化不良感が強い
というか全体的に仲間に助けられたという感じにしているが絆を感じたのはずっと話を聞いてくれていた賢い男の子くらいで、それ以外のキャラは仲良しグループの域を出ておらずやっとすべて終わってみんなで集まったところもただの同窓会程度にしか見えなかったのがちょっと
ループに関しても回数が少なくて設定も薄くほとんどタイムトラベルに近いし、未来が変わった様子は途中少しだけ出てそれ以降は大幅に変わった未来しか出てこない為主人公が受けた屈辱の行き場や、容疑者にされる点が特徴的なのだがそのハラハラ感に対してのカタルシスが無い
最初に出てくるヒロイン的な子も役割はあったが舞台装置として出した程度しかなく大半は出てこないし、その子を狙っている意味深な輩もいたが特に何もなし
犯人に関しては登場人物が少ないので予想は簡単で、心理描写そのものが少なすぎる為、動機の部分にタイトル回収があるがメッセージ性は大分薄味
手口が巧妙という部分も解決にあたって特にフォーカスが無かったのも残念
{/netabare}
中盤から後半にかけてもっと丁寧にできていればと思う作品だった