テナ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
高性能ですから!
ナナニジがEDを歌う事が発表されたのが4月くらいで、そこからよく目にするようになったのが、この作品ですね。
さて、右足を失った少年ナツキと海に沈んでいた自称高性能ロボットアトリの出会いから始まります。
アトリの製作者はナツキのお婆さんで亡くなっている為にナツキがマスターになるのですが…………
アトリはお婆さんからの「指示」がありそれを叶えたいらしいのですが……
彼女はそれを忘れてしまったらしく……
果たして、彼女の叶えたいものとは。
よくある人とロボットの物語であり恋愛物ですね。
AIや人型ヒューマロイドが出る作品にあるテーマである「心」が描かれています。
最近で言う作品だと「Vivy」などが記憶に新しいかと思いますが、こちらは戦闘などはほとんどなく、どちからと言えば最初から割と結末で「感動」を匂わせてくる感じがする作品ですして雰囲気だけなら「key」作品に近い気がしました。
で、アトリを見つけた後に第1でアトリを売りに出すかどうかで話し合うのは笑ってしまいますねw
後、アトリが笛を吹く姿は可愛いかな?
表情は確かに可愛いアンドロイドかな?と思います。
ロケットパンチはほんとに繰り出せるのかな?
まぁ、過去を厨二病みたいな設定(嘘)を作りだしたり思考が厨二病www
後、睡眠中にヨダレ垂らして夢見てるみたいですが夢が見えるなんて流石は高性能ですから!
歯磨きが自分で出来ないなんて流石は高性能でから!
子供達やナツキに雑魚呼ばわりされて雑魚に見えるなんて流石は高性能ですから!
え?なんですか?
ディスってはないですよ?
高性能に関心していますよ?
ナツキはなんだろ?
直ぐにアトリを売る売るって言うけど、廃墟ばかりの街で食料調達をしている時にお菓子を見つけてもお菓子を子供の為に残しておく優しい所がありますね。
ナツキは子供達の間で杖や義足を見られてヒットマンって呼ばれてるみたいで、ヒットマンのフリをするノリがいいナツキww
子供が好きなんだろうなぁ〜って感じましたね。
で、ナツキとアトリの関係が進展したらナツキがアトリを気にするようになります。
更に、ナツキが幼児期に憧れたお願いさんの正体がアトリだと発覚します。
最初は認めたくなくて小さなアトリを見て否定するナツキww
確かに、私も小学生の1年生の時に6年生を見たらめちゃくちゃ大人に見えて私がいざ6年生になると自分が子供ぽく見えて……未だに子供な私……(´ρ`*)コホン
……今はめちゃくちゃ大人な私ww
だから、子供の頃って年上が大人に見えるから、当時のアトリがお姉さんに見えるのも違和感ないかも……
今見たら、アトリってめちゃくちゃ子供ぽいけどww
で、ナツキはアトリの恋心を確認しようとします。
授業でLoveを学んだアトリはナツキにデートを持ちかけます。
このデートでナツキも本格的にアトリを意識するようになります。
で、ナツキはアトリに心があるのかが気になり始め彼の中でLoveは確信に変わったのですが……
ナツキの「心はあるのか?」の質問に「多分、心があるんだと思います。」とアトリは言います。
しかし、ナツキは知ってしまきます。
アトリが書いていたノートを見て……
「キス」も「言葉」も「感情」も……
アトリが本当は心を認識しているのではなく、ナツキが欲しい言葉を選んでナツキに話していたのだと……
確かにね、解るのよ。
言葉や表情がどれだけ本気に見えても感情が篭っていないと虚しいですよね。
気づく気づかないじゃない……
その事実が虚しい……悲しいよね。
けどさ、アトリがノートに刻んだ言葉ってそんなに変でしょうか?
ナツキに「寄るな!」「近づくな!」「心があるフリをしていたのか」と拒絶される様な事なのでしょうか?
アトリのノートにはこう書かれてました。
1部省略
「キスはこの行為は理解不能」
「好きだと言われたので好きだと返した、しかし私の想定が違っていた」
「恋人の好きを学習、キスを学習、性行為を学習」
「心があると答えた、そう答えて欲しいと推測された」
例えばですが、行為の理解不能ってさ、ロボットも解らないし、人間だって恋愛に関わらず理解出来ない事もあるじゃん?
それはロボットも同じだよね?
学習だってさ、誰しも何かで知ったり学ぶじゃん?
アトリもさ、知らないから学ぼうとしたんじゃないの?
彼女自身も知りたいから学ぼうとしたんじゃん?
どーでもいいなら学ぶ必要ないよ。
相手に合わせるだけでいいんだから、理解する必要ないよ。
それでも、学びたいと知りたいと思ったんじゃないかな?
「そう答えて欲しいと思った」ってのも水菜が言うように本当に人間と同じだよ。
私達も言葉を選んでるよね……
それと同じだよ……何も違わないよ。
私はね、ナツキの「俺の事は好きか?」って質問にアトリが「今のナツキさんは嫌いです」って答えるシーンがあって、それが好き嫌いが判別出来ている時点で、それが感情だよって思いました。
ナツキは後から「大好き」ってノートに描かれていて気づいたけど……
もっと、早く気づけるシーンもあって、ナツキが気づくまでのアトリへの八つ当たりは見ていて辛かったですね。
そもそも、ナツキは「心って言うのは複雑で繊細でそう簡単に理解出来る訳がない、その先で好きを理解して2人が向き合えるとしたら、その時に考えよう」って数時間前まで言っていたのに……心を理解するのが難しいのはナツキも知って居たのにね。
1話でアトリはマスターの命令なしでナツキの元に帰ってきたのもさ、自分で選んで考えたから、彼女の心がそうしたかったからなんじゃないかなと思いました。
11話でも、ナツキに「私の事好きですか?」と恥ずかしそうに質問しては恥ずかしそうに「やっぱりいいです」と否定する辺りもしっかり彼女の中に心が見えた気がしました。
そして、アトリを処分する為にある組織が動き出し、学校を人質にアトリを呼び出します。
そこにナツキが駆けつけますが、ナツキは返り討ちにされてアトリがブチ切れるのですが、アトリは強いですね。
こんな戦闘も出来るんですね。
アトリは自分がナツキを助けるために人に暴力を振るった事で「欠陥ヒューマノイドです。破壊してください」とナツキに頼みます。
ロボットは人に手を出しちゃダメならしいです。
それは人も同じだと思うんですよね。
けど、誰かを救う為には振るわないと行けない拳もあるのだと思う。
アトリはナツキを助けたかった。
それだけで、アトリのおかげでナツキや学校の皆が救われたのは間違えないから、それが間違えでは無かった気がしますね。
で、アトリの過去。
前マスターの詩菜……
彼女はナツキの母で母が前マスター。
アトリは詩菜の母(博士)が詩奈の友達(お世話役)として生み出されたのですね。
詩奈はアトリと幸せに過ごしていたけど……
彼女は中学で虐めにあいます……
それから彼女は笑わなくなります。
アトリは彼女を助けようとするけど、その言葉は届かなくて……
詩奈はアトリに八つ当たりする……
そんな、アトリは虐めをなんとかしようと学校に潜入すると詩奈は屋上から飛び降りようとしていて、それを煽るクラスメイトに殴りに掛かるアトリ……
それを見た詩奈はアトリを「バケモノ」と呼ぶ…………
けど大人になった詩奈はアトリにずっと謝りたかったとナツキに話しいたそうです。
詩奈の気持ちってさ、ちょっと解る気がする。
自分が辛い時って、周りの人は助けようとしてくれてるけどさ、その言葉が素直に聞けなくて、それが他人事だから言える言葉や行動に見えて、自分の気持ちを否定されてる気がして素直に受け取れなくて、寄り添おうとしてくれた人を拒絶して傷つける。
そして、大人になって気付く……他人の優しさに、自分の弱さ、自分が取った最低な行動や暴言に……
誰しも経験あるんじゃないかな?
結構、自分の事でいっぱいいっぱいになっちゃうんですよね……
詩奈も生きているウチにアトリに会えたら良かったのになぁ〜と思えたエピソードでした。
アトリにあった学校のイメージ「悲しい」イメージであったのは、そう言う事な訳ですね。
そんな中、アトリの電力がなくなりつつあり、メモリーが紛失しようとしていて、充電システムを探す事になるのですが……
これが案外直ぐに見つかると言うwww
で、充電すると思い出した彼女の最後に受けた命令とは……「エデン」です
まずエデンとは何か、エデンは何処にあるのかから探す所が始まりますが、速攻見つかります。
話数が1クールだからか謎が謎になってないんですよねww
後、科学者のお婆ちゃんは確かに見てたら仕掛けが意地悪ですね……下手したら命落とすレベルの仕掛け……
で、エデンは植物や生き物が生息する人工島(中には虫や鳥のロボ)もいる場所ですね。
ただ、このエデンにはアトリと関係があります。
ナツキはアトリに自由に生きて欲しいと願う反面、お婆ちゃん博士がアトリに酷い役割を与えていたのです。
そこで出会ったお婆ちゃんAIはアトリを人工島の管理人にする為にアトリにカプセルに入るように伝えます。
それが人類の為になり島が発展する事になるらしく。
そして、アトリはカプセルに入ろうとします。
それを止めるナツキ。
アトリはメモリーを失いたくないと話すのですが……皆んなの役に立てる、自分がカプセルに入る事で役に立てるのが嬉しいからカプセルに入りたいと話します。
ナツキはその気持ちを尊重する事を選らぶのですが…
コレね…自分と人類を天秤に掛けられたら選択肢がある様で選択肢がない様に感じるのは私だけでしょうか?
けど、アトリがこう思えるのは凄いかな。
私がアトリの立場なら多分、カプセルに入る。
けど、理由は選択肢がそれしかないから…
自分にしかできない……そうしないと人類がなんて言われたら「仕方ない」って思うからです。
けど、アトリは人類の役に立つって聞いて、それが嬉しくて「やってみたい」って思ったって理由が凄いなぁ〜って。
私は正直、アトリが「高性能ですから」と言う度に苦笑いしちゃいそうになってましたが間違えなく高性能でした。
で、それを尊重出来るナツキも凄いよね。
私なら納得出来ない気がする。
人類とか皆んなとか言われても、やっぱり私は大切な人が人類の為にと自分が役目(会えなくなる)を果たそうとする事を背中を押して笑えないかな?って思いました。
でも、最後はナツキも「嫌だ」と伝えてましたね。
カプセルに入る寸前でww
それはそうだよね。
人間誰だって別れは辛いです。
辛くても「大丈夫」で強がって、悲しみを「笑顔」で誤魔化しているだけですよね。
最後の最後で強がりの仮面が剥がれたんだね……なんか気持ちがわかるなぁ〜って。
私は多分、別れの寸前なら最後まで強がって涙をみせようとはしないし「嫌だ」なんてことも言えない気がします。
本当は言いたいんですよ?
けど、相手を困らせちゃうかな?とか心配させるかな?って考えたらね。
本当に、私は素直になれない性格しているなぁ〜って思うので、ナツキのそう言う所が羨ましくも感じました。
さて、アトリが管理人になり人類は大きく発展しました。
そして、アトリが目醒めて残された時間は一日なんですが、ナツキがデータ世界を作り出してデータ世界の無限の1日でナツキとアトリが再会してお終い。
ナツキがなんかチートな世界を作り出しましたねww
ちょっと羨ましいですw
私もデータ世界で生きてみたいですw
データ世界なら空を飛べたりと自由なイメージあって、アニメやゲームや漫画もあり様々な物が電子化しているから便利で楽しそうなイメージがあってww
家とか家具とかも好きなデザインの物を配置出来たりとか?
さて、全体的に最初は微妙でした。
面白さが伝わりにくくて、ただ後半あたりから盛り返してきて、序盤から最後は泣かせにくるんだろうなぁ〜と読んで居て、読み通りでしたが良い話だなぁ〜って思わされちゃいましたね。
最後のアトリとナツキのデータ化は意外でしたね。
でも、良いよね。
大切な人が隣にいる世界ならさ、現実でも異世界で異次元でもデータでもなんだっていいよね。
2人で幸せに生きていける世界ならどこだって。