蒼い✨️ さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
呪いの…ガンダム…!
【概要】
アニメーション制作:サンライズ
2023年4月9日 - 2023年7月2日に放映された全12話のTVアニメ。
監督は、小林寛。
【感想】
スレッタが生身の人間(敵)をエアリアル(ガンダム)で惨殺して潰れたトマトにした、
1期の衝撃的なラストシーンからの続編ですが、その時のミリオネの拒絶が無かったのように、
それが日常との決別にならずに、
またいつもどおりの勉強と決闘の学園生活に戻ってるってどういうこと?
一応その件も話題に出てきますが、軽く流されてますね。
BPO案件になって予定と変わったなんて噂もあるのですが、
そのへんはよくわからないです。
学園生活も、スペーシアンの上流階級とアーシアンのトップエリートで、
構成されているはずなのに、対立を見てると小学生のいがみ合いレベルでありますし、
感情と感情のぶつかり合いもキャラに魅力がなければ、ただ見苦しいだけ。
女性キャラは揃って口が悪くメスガキが目立ちますし、男性キャラには弱男がいますし、
歪んだジェンダーレスの世界は正直きっつい。
ギャグのつもりのメスガキ懺悔室も全然面白くなくて笑えないですね。
プライベートでは、会話の端々ではぁ?はぁ?ガンつけまくってるミオリネが、
公式の場で低姿勢で口調を改めても、それは利害関係で説得のために、
下げたくもない頭を下げて猫を被ってて素はガラが悪い方でありますし、
(脱却する物語にしても)ママの言いなり人形のスレッタともども、
ダブル主人公が映えないですね。
1期で話題になった落ちぶれ御曹司グエルが地球で戦争に巻き込まれて悲劇と遭遇の話など、
群像劇をやろうとしてるのですが、主人公のスレッタ不在のままストーリーがバラバラですし、
エランやシャディクらのエピソードも含めて物語が散漫。
親子の相克やスペーシアンとアーシアンの対立など、ガンダム要素を並べてみたのですが、
すべてが二番煎じ未満。終盤のグエルとラウダの兄弟の争いなんか特に盛り上がらずです。
エアリアル(ガンダム)の設定もエヴァンゲリオン初号機の亜種ですし、
こういうのがウケる!と思って作られたものが、ことごとく自分の琴線から外れていますね。
こんな感じで脳が理解を拒むままに見続けてきましたが、
作品内の専門用語や固有名詞やキャラクターが多くて、
消化不良のままにそれぞれに尺を使ってるので話がごちゃごちゃし過ぎ。
ガンダムでも、アムロやカミーユの話はもっとわかりやすかったですよね。
戦闘もね、ファンネルやドローンの無双がなにが面白いのやら?
特にエアリアルはデータストーム化してるスレッタの11人の姉(レプリチャイルド)
がファンネルのビットに入って?操っていて、
決闘用ビームじゃ傷一つ付かない、撃墜不可能なビットで、
相手をリンチしてるだけという。エアリアル強いと思う前に、
茶番と化した戦闘が面白くないのも納得です。
母親プロスペラと娘スレッタの物語としてきれいに着地としようとしているのですが、
元凶であるプロスペラ(スレッタの母)が動機は何であれ、やらかしたことの報いを受けること無く、
シャディクが彼女らの分まで罪を肩代わりして、服役(おそらく最終的には極刑)で、
プロスペラやデリング(ミリオネの父)や4人BBAが無罪放免なのも意味不明ですし、
このアニメは何をやりたいのか理解不能でした。(脳が考えることを拒んでいるのですが)
予算とスタッフを潤沢に使っているのものの、個人的には面白い部分が全く理解できない。
二度と見ることは無さそうなアニメでした。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。