「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(アニメ映画)」

総合得点
74.5
感想・評価
45
棚に入れた
150
ランキング
898
★★★★☆ 4.0 (45)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.2

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ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Zブロリー2作目以来の悟飯にスポットを当てた作品、魅力的な新キャラとCG表現の派手さを活かした胸が熱くなる傑作、おすすめ度★★★★★

今度は、ボクの番だ!

公開前のCG作品への懸念や東映への不正アクセスで公開延期の件などゴタゴタもあった作品。しかし、結果的には上手いこと作品として高い完成度を誇る良作を作ってくれた。

ストーリー自体はいつものドラゴンボールとは違った雰囲気で、ピッコロに視点を置いた物語としてレッドリボン軍の野望を暴くために潜り込む、多忙な悟飯に代わってパンの面倒を見る日常シーン、学者仕事で修行に手付かずの悟飯を鍛え直すためにパンと一緒に誘拐狂言を仕組むなど作中で頭脳派なピッコロらしい行動や師匠ポジションとしての確固たる地位を主に描いている。悟飯も学者の仕事を優先するあたりをピッコロに叱られたりはするけどパンが誘拐された時は誰よりも怒ってレッドリボン軍への本拠地へ赴くあたり、父親として家族に愛情はちゃんと持ってるんだなぁと。

物語前半でレッドリボン軍と悟空達の因縁がマゼンタとカーマインのやり取りで描かれ、レッドリボン軍がどんな組織なのかを改めて振り返る。特に人造人間に関する因縁は、セルの脅威、18号や超の宇宙サバイバルで共闘した17号のような後の味方キャラの話を考えると紆余曲折がありすぎた。

新キャラクターのDr.ヘドはDr.ゲロの孫でガンマ1号とガンマ2号のようなヒーローの造形をした人造人間を作っている。研究に執着する一方で騙されやすいが、祖父のゲロとは違って純粋にヒーローのファンという野心家の祖父とは違う人物。ガンマ1号は冷静沈着な慎重派、ガンマ2号は軽いノリのお調子者のコンビで戦い方に2号はアメコミヒーローらしさを踏襲し、唐突な文字演出にピッコロが突っ込むほど。

バトルシーンは序盤のガンマ2号急襲に始まり、悟飯の激闘、ピッコロの新たな覚醒、セルマックス起動、ガンマ、援軍のクリリンと18号やゴテンクス(失敗)も加わっての総力戦までの流れがハイテンポながらCG演出を極めた凄まじい演出で披露される。セルマックスの暴れぶりはオリジナルのセルとは完全に別路線ながら単純なパワータイプゆえの力強さと恐ろしさを感じられる。アルティメット悟飯への覚醒や2号決死の自爆攻撃、新形態となる悟飯ビーストの魔貫光殺砲は胸熱。一方で作品のメインとなる悟空とベジータはビルスの星でずっと修行してたと…悟飯とピッコロにスポットを当てた弊害でほぼ出番がなかったのが残念。

随所に鳥山節ギャグを入れて来て笑わせるのもなかなか良く、ラストシーンでもガンマ2号のエネルギー停止と消滅でしんみりさせながらも悟空達の試合決着を観戦して涙するブロリー達のシーンで物語の締めを迎える場面は平和的。

評価は最高クラスで。惜しむらくはこの作品が鳥山先生最後の原作監修作品となってしまったこと。鳥山先生、本当に今までありがとうございました。

投稿 : 2024/10/05
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サンキュー:

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