タック二階堂 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
魔法少女にあこがれて。
詳細は公式サイトでも見てください。
集英社『りぼん』に連載されていた佐和田米さん原作少女コミックのアニメ化作品です。制作はVoil。新しい会社のようで、本作が初制作作品のようです。「金カム」「刻刻」のジェノスタジオの会社立ち上げに関わった方が創設した制作スタジオだそうです。
あらすじは…
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伊達地図子は親の仕事の都合で転校を繰り返し、何事にも興味を持てなかったが、ほっこり街で悪の組織フォッサマグナと戦う魔法少女ベリーブロッサムを見て、彼女に夢中になる。ベリーは連戦連勝するが、それはフォッサマグナが弱すぎるからでもあった。地図子はフォッサマグナの弱さにツッコミを入れていたら、それを総帥クロマに聞かれ、参謀としてスカウトされる。ベリーにもっと輝いてほしい地図子は、悩んだ末に承諾。憧れの魔法少女と戦う道を選ぶ。
(Wikipediaより抜粋)
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まあ、要するに「魔法少女にあこがれて」です。
微妙な作画、変な目(瞳)の描写。これはまた微妙かなという感じではあるのですが、冒頭からの淡々とした感じから、悪の総帥が登場して一変。これはギャグアニメなんですね。
でまあ、そのギャグが、寒いとシュールの境目といったところ。
ハマれば面白くなりそうな可能性を感じました。まあ、今のところは上スベっている印象ですが。
もう少し様子見したいと思います。案外、これはこれで見やすいかもしれないですね。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
アニメ制作って難しいんだなぁと感じさせる2話でした。
繰り出されるシュールギャグの要素は悪くはないんですよね。地図子のツッコミも、そこだけ見れば面白い。んだけど、致命的にテンポが悪い。そのせいで、間延びしているような印象になっています。そして、時間経過が異様に長く感じる。つまり、ギャグアニメとしての勢いが足らないってこと。
この2話の要素だけを考えれば、15分枠でサクサク進めればボケとツッコミに勢いが生まれて、面白く見せられると思うんですよね。
そして声優のキャスティング。
どう考えても、伊藤美来さんと水瀬いのりさんの配役、逆でしょ。いのりんなら、キレの良いツッコミで勢いが増すと思うのですが。
要素要素は面白いのに、テンポと声優の適性の違いで、面白く感じられなくなっている印象を受けました。とりま、3話までは様子見します。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
キャラはいいんですよね。今回フィーチャーされたマシロウ(猫)も、面白いキャラなんですよ。
で、話の筋も悪くない。なのに、なんか間延びした印象を受けるんですよね。やっぱり、枠に対して構成がスッカスカなのかもしれない。綿菓子みたいな感じ。
30分枠でやるなら、やっぱりもう1エピソード入れ込んだほうがテンポも良くなって、観ていて楽しめる気がしますね。あるいは、アニオリでもいいから、もう少しなにか欲しいというか。
で、挙句の果てに尺あまりして、どーーーーーーーーでもいいCパート(マシロウへのインタビュー)で埋めるとか、愚策もいいところです。
ちょっとね、もったいない気がしていますよ。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
まあ、作品の立ち上がりから3話を経て、水平飛行へと移り始めた4話ですが、そうなってきたときに面白くできるかどうかが重要かなと思うんですよね。
それで言うと、本作は残念ながらつまらなくなってきたというのが実際のところ。
こういうギャグコメディに、主張とかテーマ性って、そんなに必要ですかね。むしろ、ノリと勢いって気がするのですが、そのどちらも序盤から感じられません。だからって、いわゆる「考えオチ」のようなシュールさというわけでもない。
いちおう、念のために次回まで観ますが、ちょっと期待できない気がしています。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
控えめに言って、死ぬほどつまらなかったです。
んっと、まずもってここへ来てクロマとマシロウの生い立ち、因縁を描くという構成…というか、説明回ですよね、これ。そのエクスキューズを入れましたってのが、なんとも潔さにかけるというか。
こういった理屈の通らない荒唐無稽さを作れるセンスみたいなのって、どうしようもない壁というものがある気がしています。たとえば「ポプテピピック」とか「キルラキル」とか、今期で言えば「ダンダダン」とか。こういうのって、たぶん頭の作りが違うんじゃないかと。
翻って本作。なんていうか、肌感覚なのですが、極めて常識人な作者が、不条理さを描きたくてやっているという感じがするんですよね。同じ感覚だったのが前期の「しかのこのこのここしたんたん」ですかね。表現が的確だどうか分かりませんが、普通の人が狂人のフリをしたものと、真の狂人が出してきたものとの違いっていうか…
だから、とんでもないものを作ったつもりで、一周回って普通のものに帰結してしまったという。それが、自分のフィールドで勝負したものよりも遥かに凡庸になったという感じ。
や、自分もどちらかというと常識から逸脱できないタイプなので、すごくよく分かるんですよね。どうだ、めっちゃ「あたおか」な作品ができたぞって思っても、ガチの「あたおか」には敵わないっていう…
うーん、理屈はどうあれ、面白く感じられなくなったら、そこでゲームセットですね、こういう作品は。残念ですが離脱します。お好きな方にはごめんなさいね。
{/netabare}