ぽにぃ さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
そもそも何がしたいのでしょうか…?
原作未読
【総評】
米澤穂信原作の日常系(?)推理もの。
作画は全体的に良い印象だが、いまいち感情移入できないキャラクターと
何がしたいのかはっきりしないストーリーがとても残念。
10話で終わったので打ち切りなのかと思ったら2期(分割2クール?)があるらしい。
以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎
好ましくない。
小鳩くんと小佐内さんがスイーツ巡りをする傍らで日常で発生する事件を探偵役の小鳩君が解き明かしていく、やがて小佐内さんの企みが明らかになる、という構造はわかるが絶妙に面白くない。
そもそも二人は口で小市民を志すと言いながら、本当に目指しているようには見えないし、実際二人に小市民なんてものは似合わない。
それでも志そうとするには、小佐内さんが誘う以外にも何か理由があるはずで、
1-2話くらいで中学時代の小市民を志すきっかけになった事件の話が入っていれば、
なぜ二人が小市民を志すのか、ひいては7~10話の小佐内さんにも繋がって物語の印象はだいぶ変わったと思う。
2期でこのあたりの話をやってくれることに期待したい。
◎作画の評価◎
良い。
作画のクオリティ自体は高く安定しているが、たびたび使われるモンタージュ的な演出はやや過剰でくどく感じた。
◎声優の評価◎
可もなく不可もなく。
◎音楽の評価◎
良い。
OPとEDは好き
◎キャラの評価◎
好ましくない。
主人公の小鳩君が何をしたいのかがわからない。小佐内さんは一応ネタバラシはあったが…
「普段は乗り気じゃないが、ちゃんと考えるとすごい」という探偵役で言うと、
作者繋がりで氷菓の折木が思い浮かぶが、あちらは千反田という外圧によって、自分の信条に反して推理をする。
信条に反して推理をする、というのは共通するが、小鳩君は別に外圧がなくても推理をする。
ココアとかどうでもいいのに基本的に断らない。
年齢を重ねるうちに出る杭として打たれた経験から出しゃばらないぞ、と決めたのかもしれないけど、小鳩君の性格的にそれはなさそうにも見える。
推理をするに足る理由付けがあればと思わずにはいられないキャラクターなのでこれも2期に期待。
各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い