Bハウス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
若様が統領になるまで
クローバーワークス新作は
人気作家松井優征先生の最新作
血なまぐさい動乱の世を時にはシリアスに
そして現代要素をわざと入れるメタパロを多用して
テンポの良さを作り出していたと思う
時は1333年鎌倉
執権北条高時の息子時行は8歳
次期当主として剣術や勉学を押し付けられるも
ひらりと逃げてしまいサボっていた
だがすぐに残酷な現実が襲う
京へ討伐部隊として送った重臣足利尊氏が
反転して鎌倉に攻め込んできた
迎え撃つ準備も整えられず鎌倉は陥落
時行の周りには誰もいなくなってしまった
驚愕する時行の前に現れる謎の男
信濃の神官である諏訪頼重
時行に未来予知ができると言い
諏訪に来て幕府再興の力を蓄えよと誘う
時行は自分だけ生き恥を晒したくない
私もここで死ぬというと
頼重は占拠した足利軍に
「北条の遺児がいるぞ」と張り上げ
高台から突き落とす
一斉に襲い掛かる武者を前に
一人また一人と交わしていく時行
その顔はまるで何かを楽しんでいるような
恍惚な表情を浮かべていた
諏訪へ着くと時行のために用意した
同世代の頼重の娘雫・狐次郎・亜也子を
腹心として宛がわれ
表向きは諏訪大社のチョウジュマルとして
裏では「逃若党」の主として活動することになる
初めは逃げること以外からっきしで
能力のある腹心に負い目を感じていたが
仲間を信じることによって成長し
村中の鼻つまみ者だった盗賊風間玄蕃
放浪していた軍師フブキを仲間にした
その過程の裏で敵役のクセが強いのなんのw
飛び出るくらいの目玉とか地獄耳の表現も凄いし
時行サイドの話を追ってはいるものの
ついつい相手に圧倒されてしまう
時行自身も戦場の場数を踏んで
大将としての才覚が現れ
保科氏との撤退戦では
自ら殿を務めているからね
恐らくこの後の鎌倉奪還もアニメ化されるだろうけど
「着せ恋」「ぼっち」と詰まっているからなぁ~
気長に待ちましょう