芝生まじりの丘 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
コンプレックスがある人間だったら自分の相手をしてくれるだろうという陰キャの浅知恵
「なんJ民がババア先輩好きな理由」という以下のようなコピペがある。
同世代と恋愛経験したことがないから同世代とのシチュエーションを想像できない
ではなぜ年上かというと、若さという武器で少しはアドバンテージが取れると思ってるクソみたいなプライドも持ち合わせているから
また、年下ということで会話がつまらなかろうがリード出来なかろうが許されるという甘えがある
さらに付け足すと
・自分がコンプレックスの塊だから妄想の中のキャラにまでコンプレックスを求めてる
・自分に自信がないから他の男に取られそうにない行き遅れ女に自分を好かせてる
概ねこれと同じ事情が背後に見えるような作品。
ようするに失恋した人間にだったら自分も弱みにつけ込めるだろう、という考えが背後に透けて見える。
ライトノベルというのはこのタイプが非常に多い。ヒロインを低地脳にしたり、奴隷や、劣等者として設定し、そのおかげで低スペックな主人公がやれやれと嫌々ながら彼女を上から目線で振る舞ってさえも、ヒロインに好意を持たれる、ファンタジックなまでに主人公に都合の良い状況が完成する。
メインヒロインが可愛らしいだけに、主人公との関係性に説得力があまりになくなってしまう。写実的で美しい作画であるだけに、その設定の歪さ、都合の良さが強調されてしまう。
最初の数話はそれでも失恋をベースにユニークさを見せていた気がするが後半は失恋自体は背景に下がり、主人公が前面に出てきて搾りかすみたいになっていそうだったので切った。