「先輩はおとこのこ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.5
感想・評価
103
棚に入れた
279
ランキング
2854
★★★★☆ 3.4 (103)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

先輩は先輩

後輩のサキから告白された主人公マコト。
サキは同じ女の子である先輩に勇気を出して告白するとマコト先輩の返答は「私、本当は男の子なんだ」と返されます。
そのサキの反応は鼻血を出しながら「コレから男の先輩と女の先輩を楽しめるって事ですか」からのマコトに振られて始まる物語です。

コメディー的な話もあるので面白可笑しくも「思いやり」や「好きの」気持ちはしっかり描いている話しです。


この作品を私が素敵だと思ったの大きく分けで2点あります。

一つは、マコト、咲、竜二の三人の関係性が凄く素敵に感じたのですよね。
2人とも、マコトのピンチを救ってくれたり、マコトの女装がバレない様にサポートしてくれたりと素敵な関係性

マコトは女の子や可愛いに憧れています。
周りの人はマコトに少しながらも偏見を持っています。
しかし、竜二や咲は純粋にマコトへ接していて、咲はマコトの真実を知ってもマコトへの気持ちを受け入れてマコト自身やマコトの気持ちを大切にしようとしてくれます。

中でも3話でマコトが自分の可愛いを捨てる話で、咲はマコトが無理している事に気づいていて、咲にも竜二にも無理に嘘をついている事が認められなくて喧嘩してしまいます。

けど、1番咲が許せないのはマコトがマコト自身に嘘を付いている事が許せなかったんじゃないかな?と感じました。


竜二はマコトとは親友です。
だから、周りからの偏見や周りの悪意も知っていて、咲がマコトをからかっているんじゃないかって勘違いして、咲からマコトを守ろうとしたりと、本当に優しいんです。

マコトの女装してるからと学校で迫害されても彼だけは普通の変わらない幼馴染の友達で居てくれて味方で居てくれた人です。


マコトはそんな2人を大切に思っています。
竜二と咲が両思いだと勘違いして竜二や咲の恋を応援しようとしたりするのも、そうだし、竜二の告白に答えたのも、竜二との友情が失われる気がしての答えだったのかな?っと思いました。

この辺りもね。
私が竜二なら自分を恋愛的LOVEじゃなくて関係性だけを考えてのOKなら少し悲しいです。
けど、逆に何故マコトがOKをしたのかとかと考えたら、マコトは竜二との関係を終わらせたくないくらいに大切ではあるんだろうなぁ〜とも思います。

咲がマコト先輩への恋心を「諦める発言」をされた時に「疎遠になるのは嫌だから」と言うくらいに関係性は大切にしてるのかな?と感じました。


咲と竜二はなんだろ?
不思議な関係性かな?
友達って感じはするけど友達以上恋人未満……
後半になると、咲はピンチな時に(不審者疑惑)竜二に助けを求めます。
それは、マコトには頼りにくい1件があったからなんですけどね。

咲は竜二が咲を「嫌い」だと思ったらしくて……
竜二に嫌われてるから「これ以上嫌われても問題ない」から頼りやすいらしいんですが、2人がマコトとも誰とも一緒にならなければ「一緒に居ませんか」と投げかけるくらいには咲は竜二を頼りにしているのかな?と。
ただ、恋心では無いんだろうなぁ〜とも感じましたね。

竜二が失礼して尋ねたのは咲だったし、この2人はこの2人でいい友達なんだろうなぁ〜と感じました。


二つ目はこの作品をみて私の「好き」の考え方が変わった?気がしました。
学びにもなりました。

マコトは可愛いが好きだし、咲も竜二もマコトが好きで皆んなが「自分の好き」を大切にして居る感じがして素敵に感じたし、三角関係みたいになるのですが、関係性に亀裂が入らないのはいいですねww

で、中でも私は竜二の恋が印象的で彼はマコトを好きになります。
その事で竜二は凄く悩むんです。
同性だから悩む部分はあるのかな?って私は感じてしまいました。

ただ、私は誰もがそうだけど、自分の「好き」に自信を持っていいんじゃないかな?って思います。
例えば竜二は男同士だから悩むけど、それでも「好き」になったら仕方ないじゃん?

別に、マコトが男だから好きになったわけじゃない。
好きな人がたまたま男の子だっただけ。
それだけです。

よく、私もそうなんですが自分は同性愛じゃないって言う人も居ます。
私も、この作品を見るまで、私は同性愛者じゃないって考えていましたが、竜二を見ていたら、そもそもその考え方が違うのかな?って感じました。

単に、私は今日まで生きていて同性の方を好きになっていないだけ、そもそも人は性別だけで相手を好きになったりしない。
例えば、理想のタイプは?と聞かれた時、聞いた時、相手の見た目や、性格をあげる人は居ても、性別を上げてる男性も女性も私の知る範囲では居ませんでしたし、人間誰しも誰に恋をするかは解らないものですよね。
この辺りは私は学びになりましたね。

で、そんな竜二はマコトに告白をします。
しかしマコトの反応は正直最低な反応でした、竜二はマコトを困らせようとか誤らせようとして告白した訳じゃない「僕が、こんな格好して居るから女の子だって勘違いしちゃったんだ、ゴメン」って言葉。

竜二が聞きたかったのは、そんな言葉じゃなかったと思う。
OKでもNOでも返事が欲しかったんだよね。
自分の気持ちを知って解答はどうであり受け止めてほしかったんだと思います。


ただ、私も昔、似た返答をした事があって、私は他人からの好意が照れ臭くて、言葉は嬉しいけど、私はLOVEじゃなくlikeの方だったから、ついつい「誰にでも言っているでしょう?」とか「そんな冗談ばっかり言って」って笑いながらはぐらかしたりする事があって、その時は和気藹々なやり取りが出来た気になっていたんですが、考えたら私も最低ですよね。

だから、マコトの返答が最低だとも思う反面で私も相手の気持ちを深く考えずに発言したりしていたから、マコトがついついそう言っちゃったんだろうなぁ〜って感じる部分もあったりしましたね。


でも、2人は付き合います。
マコトが考えて答えをだしたのですが……竜二がめちゃくちゃ嬉しそうでww

で、竜二の家族も息子に恋人が出来たからめちゃくちゃ浮かれてて妹に「お兄、ドンマイ」とか言われてましたねww
家族に気を使われ方がww


そんな時に、竜二は見てしまいます。
お母さんの事で傷ついた咲を抱きしめるマコトを……
コレは辛いよね……竜二は自分が女だったらとかどうしても性別が気になっていた様で……
2人で過ごす予定だったクリスマスイヴの夜をドタキャンしたりなど、竜二なりに気を利かせたの半分と、あんな場面見たら、どんな顔して過ごせばいいか解らない気持ちが半分かな?

2人は次の日にデートをして咲を呼び出して流星群を見に行きます。
こう言うのいいですよね。
なんかめちゃくちゃ仲良くて青春って感じw

ただ、この辺りはお互いに少しづつお互いの気持ちがズレ初めてきます。
マコトを見ていたら、やっぱり竜二をLoveで好きなんじゃなくて、竜二を傷つけたくなくて、関係が変わらないように付き合ってる感じもしたんですよね……

多分、竜二もそれに気づいているのかな。
マコトはわかりやすいですし……
だから、竜二は笑顔で別れを切り出します。

で、2人はお互いに「これ以上嫌われたくない」ってお互いの距離感が解らなくなって、お互いが大切だから距離を取り合って、普通に考えたらその距離が離れていく事を加速させる事は誰にでも(本人達も)解るのに。

お互いに相手が大切なのに。
それがお互いを、自身を傷つける結果にしかならなくて。

それでも距離をとること事しか出来ない2人が不器用で、実際見てても多分現実問題、自分が直面したら私もそうしちゃいそうだなぁ〜とか難しいよねって思いましたね。

ただ、咲の気遣いで2人はまた、一緒にお昼ご飯を食べる事から初められる事になったみたいです。


咲の恋はですね。

咲はマコトが好きだけど、ドキドキはしなくて、咲は何故ドキドキしないのか悩んでいました。
だから、自分の気持ちに自信がなくて…
竜二の「お前、マコトの事、本当に好きなのか?」って質問で泣いてしまったり八つ当たりをしてしまったり、それだけ自分を思い詰めて悩んでるんだなぁ〜と感じました。

彼女は皆が純粋に平等に好きで、彼女は特別な気持ち?存在が欲しくて、そんな時に特別だと感じれるマコトに出会うも、その「特別」が「本物」なのかと悩んでいました。
そして、マコトの事を諦めるとマコトに伝えます。

本物が、俺ガイルの八幡も話してましたね。
「俺は本物が欲しい」って。
気持ちなんて不確定であやふやで、それが本物なのか偽物なのかって考えたら、どれくらい自分の気持ちの本物はあるのでしょうね。
その判断すら難しいと思います。



で、マコトの好き「可愛い」への気持ちも凄く良かったです。
一度、好きを諦めたマコトも自分が好きなものはやっぱり捨てられなくて、諦められなくて、それでも可愛いに向き合おうとする気持ちも、何を言われ思われたりしても、学校で女装していたりと自分の「好き」を貫ける、自分の「好き」に自信を持っている、マコトの「好き」への向き合い方が私はカッコいいなぁ〜と感じましたね。


こうした、3人の「好き」への考え方や向き合い方が凄く素敵だなぁ〜と感じました。



咲は悩んで居ました。

それは「お母さんの事」でした。
両親が離婚し母に引き取られて母は「ごめんね」と言いながら幼い咲を置いて出て行ったみたいで……

お父さんもお父さんで……
娘が1人家にいるのに遅い時間まで飲み歩いていたり、娘の怪我にも気づかない、娘との約束を破るなど、咲が見えているけど、咲を見ようとはしてないのだとは思いましたね。
「ごめんな、良い父親じゃなくて」ってお父さんのセリフはあるんですが……じゃ、良いお父さんになれよって私は思うんです。

離婚しようが、縁を切ろうが、血の繋がりや、親であり子である事は変わらないのが事実です。
それだけは絶対変わらないし変えられない事です。

何年、何十年立とうと父親です。
咲は「お父さん」って呼んでくれてるし、今からでも「いい親父」になれよと私は思います。
謝るくらいなら、娘がお父さんが私のお父さんで良かったと思えるくらいに胸を張れる父親なってって思いました。

今日この日、この時まで咲に寂しい想いをさせて置いて、これ以上に寂しい思いをさせないでよって思いましたね。



そんな時に咲の母が現れます。

確かに再会した時は凄く娘を思う優しいお母さんだと感じたんてますよね。
けど、なんで、それなら咲を残して出て行ったんだろ?ってのは私は凄く不思議に思いました。


咲が言いつけを破りお母さんに会った事に、咲を育ててくれたお婆ちゃんは大激怒。
娘を捨てた母親ですからね……

でも、咲はお母さんに会えたのが嬉しくて、お婆ちゃんと言い合いになったり……

お婆ちゃんの気持ちって凄く解る。
咲にまた傷ついて欲しくないんだよね。
咲を苦しめたい訳じゃない嫌がらせで反対してるんじゃないんです。

でもね、それじゃ多分、咲は納得出来ない。
子供にとってお母さんはやっぱりお母さんです。
幼い子を放置して出ていく、私はそんな母は最低だと思う!
確かに、お婆ちゃんの意見は最もです。

それでも、咲はお母さんをしたってる。
咲を母と会わさない……それは正解だろうか?

私が咲の立場になったら「後悔したくない」って思ったんですよね。
もしも、お婆ちゃんに言われて会いたい気持ちを押し殺して、母に会わないと後悔するんじゃないかと……

コレから人生は長いです。
その中で「あの時、お母さんに会っていれば良かった」と何度後悔するのかな?って……
だから、コレは母の為じゃない、私の為の私の気持ちだって。

会えば傷つくかも知れない……
いつか泣く日が来るかもしれない……
お婆ちゃんが正しかったと実感するかもしれない……
また、裏切られるかもしれない。

けど、まだ、私の中に咲の様に「お母さんが好きな気持ちがあるなら」
会えなくて後悔するよりも、会って傷ついて泣いて怒って後悔したいって思ったんです。
傷つく事より後悔の方が多分心が痛いし怖い気がします。

そして、叶うのなら……また親子の関係に戻れたらって希望が1番強くあるんじゃないかな?と。
だから、咲はお母さんを信じたかった。

そんな気持ちを感じたから、お婆ちゃんは母と会う許可をだしてくれたのかな?って感じました。

咲はお母さんと旅行に行くくらい仲良くなりお婆ちゃんはお母さんに厳しい目だけど、認めようとはしてくれてるのかな?
旅行は楽しい思い出になったみたいですよ。




マコトの過去はね。
修学旅行のエピソードで、新キャラの早瀬が登場します。
彼女はマコトの昔の友達で、マコトが男性だった事がクラスでバレた時から疎遠になっていた女の子です。

マコトのクラスでの性別のバレ方が可哀想。
ある男子がマコトを女性だと思ってに告白してきて、男だと言う事を伝えたら、次の日に黒板に大きくマコトの秘密を暴露する辺りが私は正直カチンと来ましたね。

マコトはちゃんとお願いしたんです。
「誰にも言わないで」ってそれを「気持ち悪い」と突っぱねて……
私が何を許せないってマコトが誠実に気持ちに答えてくれたのにそれをこんな結末にした事です。

相手の「好き」の気持ちにマコトはわざわざ自分の性別を伝えたんです。
本来なら言わなくていい事です。

告白を断るなら、「他に好きな人がいる」「彼氏がいます」なんでも良かった。
嘘を付けば良かったんです。
それでも、マコトは相手の「好き」の気持ちにちゃんと向き合ったから自分の性別を話したんです。
それなのにマコトが相手の気持ちに真剣に向き合った結果がコレ?

この男子は本当に自分の事しか考えてないんだと思います。
隠していた事を話すって凄く勇気が必要です。
私なら絶対言えない……
それをわざわざ伝えてくれたのは悪意じゃない、ショックを与えたかった訳じゃない、しっかり向き合いたかったからです。

なのに、告白男子は自分の悲しみを和らげる為に八つ当たりし、怒りを暴言で罵って……最低です。
黒板にこんな事を書いたらどうなるかも理解出来ないし考えないの?中学生でしょう?もう少し相手の気持ち考えたり想像したら?ってムカムカしてましたね。

で、この事を気にしていたのが、この事件まで友達だった早瀬さん。
彼女は友達としてマコトを庇えなかった事や寄り添えなかった事を後悔してました。

早瀬さんはね……
私、こう言う状態で、こうした空気の中で友達の為に立ち向かえる人って少ないと思うんですよね。
中々、勇気でない気がします。

勿論、世の中には出来る人もいると思う。

けど、多分中々それが出来ない人の方が多い……

例えば私が今、中学生にタイムリープしたとして同じクラスにマコトみたいな子が居たら絶対マコトを庇えると思う。
今は大人としての意見を持ってるし、やっちゃダメな事も理解してるつもりだし、マコトがどんな気持ちなのかも想像出来るから。


けど、当時の私ならクラスの空気感とか周りの人の反応に萎縮して無関心を決め込んじゃう気がするんです。
そう言う時に立ち向かえる強い心を持ったアニメキャラの様に動くカッコイイ自分であれば良かったのですが、当時の私なら多分、それを気にはしないけど、どちらにも付かないで関わらない無関心を決め込むんだと思います。
当時の私は残念ですね。

誰ですか?今も残念ですよって思った人は!
確かに人として色々残念な気もするので強く否定出来ないですww

だから、早瀬が庇えないのも少し解るんですよね。
確かに彼女は正しくは無かったかもしれないけどさ、ずっと気にしていて謝れるって大切な事てすよね。



この作品に登場するマコトの母の美香はマコトに「男らしくあって欲しい」と思っていて、マコトの可愛いもが好きな気持ちを許してくれなくて、正直、私からしたら、自分の子供の「好き」の気持ちくらい認めてあげて欲しいってのが私の意見だったりします。

私は他人に押し付ける「らしく」って嫌いで、「男らしく」や「女らしく」って押し付けは大嫌いなんです。

それに、このお母さんの反応もちょっと歪に私には映ってしまったんですよね。
そりゃ、自分の息子がいきなりセーラー服着てたら困惑するけど「貴方!おかしいわ!異常よ」って否定の仕方は酷いし「お母さんを困らせないで」の言葉はマコト目線から見たらキツイです……

ただ、私はこのお母さんを見た時、私は自分の母の言葉を思い出しました。
実は、私にも男の子のお友達が居ました。
で、久しぶりにクラスのグループで集まろうと話があり、食事会をしたのですが、その男の子から自分は性同一性障害だと聞かされました。

私達は当時は全然気付かなかったのですが、普段は女装して可愛らしくしているらしくて、家族にも近々打ち明けるとの事らしく、私も他の友達も、そのあたりは全然気にしないから「そうなんだ、気づかなかった」って話していたのですが、その話を私の母にしたら母は私に言いました。

「えぇ〜それはお母さん辛いんじゃない?ずっと男の子と思って育ててきたんじゃない?」と……私が「辛いのかな?」と返したら…

母曰く、お母さんって、男の子なら男の子、女の子なら女の子、が喜んでくれそうな事を考えながら愛情を持って育てているらしくて、男の子だと思って育てたのに実は女の子でしたとなったら自分の愛情の与え方が違ったのかな?と思っちゃうらしいです。

それなら、それで早くから知れていたら、女の子として愛情を与えられたのにって考えてしまうのでは?との事でした。
私は人の親になった事はないので解らないですが「そんなもん?」って確認したら…頷いていました。

他のお母さんの考え方は解らないし色々な意見があると思いますがウチの母の意見はコレでしたね。

勿論、マコトの母は少しオーバーな気がしますが、私は当時、母からそんな意見もあるんだと聞かされていたから、少しマコトのお母さん何故、マコトの気持ちから目を逸らしたのか、受け入れられないのかが、少し解った気がしてしまう部分はありましたね……

お母さんがマコトを大切しているのは本当に伝わるし、マコトもお母さんを大切にしているからこそ、自分が1番好きな可愛いを捨ててまで母を心配させない様にしようとしたりと、マコトの母を気遣うのも、お母さんの事が嫌いじゃないからだと思うんですよね。

お母さんに言われたから捨てるのではなく、お母さんに心配を掛けたくないから捨てようとしたのだと思いました。
マコトの「好き」を否定する様な最低な母だけど、マコトの行動から本当は良いお母さんなんだと思ったんですよね。

逆に、お父さんはマコトの応援をしてくれるみたいで、マコトが男の子として生きたいのか、女の子として生きたいのか、どちらを選んでも応援してくれるのが、素敵なお父さんだなぁ〜と感じました。

そう言う表現もこの作品の素敵な部分だと思いました。

けど、やっぱり、目を逸らさず向き合ってあげて欲しいと思いましたね。
私はやっぱりそれでもマコト側の味方をしたいですね。

で、マコトはお母さんに自分の気持ちを伝えるんだけど、話し始めるとお母さんが発作を起こして……マコトを認められない理由は母の実家にあるらしくて……マコトは母の実家に向かいます。

お母さんの過去。

お母さんも可愛いのが好きで、お父さんが自分の捨てた物を使って女装していたのを知って「気持ち悪い」と感じたみたいです。
そこから絶縁?してるみたいですね。

で、お母さんはやっぱり可愛い物が好きなのかマコトに可愛い物を教えて、そんなマコトが可愛い物を手放せなくなって来ている事に気がついてマコトを父のようにしたくないって気持ちから自分も可愛い物を辞めて、マコトの女装を拒絶したみたいですね。

お爺さんなんか食べるのが可愛ねw
猫のアップルパイや猫のおでんww
いいねwばえるよw

マコトも「我儘かもしれないけど、僕は一つも捨てたくない大事な人も大事な事も」とマコトは女装のまま母とお出かけします。
お母さんは不安そうに心配そうな顔で。

「本当に大丈夫なの?」って確認するけど…
わかった気がしました。
お母さんが何を気にしていたか……

1つは他者からの見られかた。
お母さんは自分の父の女装をみて「気持ち悪い」と思った。
だからこそ、お父さんに抱いた自分の気持ちを他人がマコトに抱く事が怖かった。

中学生の時にマコトは迫害されてるから、そう言う悪意を向けられる事は確かにあるからね。


二つは「誰かに嫌な思いをさせるかもしれない」これも上記と同じで父の女装をみてショックを受けたからこそ、お母さんは、そう言う人もいるって知っていた。

まぁ、他人を知らずに傷つけた事を知って平気で居られる人はいないよね。
平気で居られる知っていて人に悪意を向けているからだと思います。


マコトは優しい子だから他人から心ない言葉で苦しくならないか、嫌な思いをさせた事を知って自分を嫌いにならないかと言う事が心配だったのでしょうね。

でも、お母さんはマコトが修学旅行で女装して友達と楽しそうに遊んでる写真をみて、安心せたんだと思う。
マコトの周りにはマコトを受け入れてくれた人たちが沢山居たから。

私はさ、何をしても他者から否定されない事なんてないと思ってます。
勿論、傷つくし悲しいけど、そんなのを気にした所で仕方ないし、他者はあくまでも他者で、そんな言葉で自分の好きを諦めるのは勿体ない!
そんな言葉に負けちゃダメだよ!

何よりさ、味方になってくれる人もいるよ。
そんな人が1人でも居ればいいじゃん?
それだけで私は救われる気がする。
けど、マコトを見たらさ、竜二や咲を初め沢山マコトの味方になってくれる人がいるんだよ。

1人でも嬉しいのに何人も居るんだよ!
それって凄く嬉しいし幸せな事だしさ、お母さんもこれからは味方になってあげられるんだよ?って思ったら私は凄く素敵だと思ったし、お母さんの「また、一緒にお買い物しましょう」って言葉を聞いて嬉し泣きしてるマコトが凄く印象的でした。



で、最終回までみて、友達や家族、人との繋がりの暖かさとか大切さってのが凄く伝わる作品だと思いました。

後、やっぱり生き方?
マコトの選んだ、女の子として生きるでも、男の子として生きるでもなく、マコトとして生きる。


コレは大切だと思います。
皆さんは自分らしく生きれていますか?
私はどうだろ?自分じゃ解らないかなww
マコトが選んだ生き方って凄く素敵だし尊敬するなぁーって感じる部分も多くありましたね。
私も自分の好きや他人の好きを大事に出来る生き方が出来たらいいなぁーと思いますね。

投稿 : 2024/09/29
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サンキュー:

8

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