おんじい さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
これは鬱作品に入るのか?
閉鎖空間における支配する者と支配される者という構図、
そのまんま、1971年にアメリカのスタンフォード大学で
実際に行われた『スタンフォード監獄実験』と同じではないですか!
それに結果も・・・。
詳しく知りたい方は、wikiで調べるか
ドイツ映画の『es[エス]』 を見てください。
無人惑星サヴァイヴのように少年少女ではなく、
ある程度年齢経験のある「青少年」という設定は良かった。
そして大勢出てくるキャラクターの描写の仕方と
そして良くも悪くも変化していく様の描き方・・・。
最初は「あー、こういう人いるねぇ」と感じていた登場人物が
徐々に壊れていく様は、
ある程度人間というものを見慣れている人でないと怖いです。
鬱になります。
鬱作品と言われる所以はここにあると思うのですが、
人間ってこういう閉鎖空間にいるとこういうふうに壊れていくものなんですねぇ。
過剰描写もありますが、
たいていの人はこんな閉鎖空間にいると
この作中に出てくる登場人物のだれかと同じ行動をするのではないでしょうか。
アニメの内容を、人物の心理描写に焦点を合わせ、
その他の説明を必要最低限に絞ったのは良かった。
ただ、いらなかった部分もちらほらと。
後半、怒涛のように出てくる総集編のような回想シーン。
途中で本編で語られなかったことも時折出てくるから、飛ばそうにも飛ばせないし><
なにより、リヴァイアスの制御システムを実体化させた女の子スフィクスの「ネーヤ」が鬱陶しかった。
それらマイナスの部分を除いても、
この作品は後世に残すべきアニメだと思います。
ただ視聴は、大人のアニメということでR指定で^^;