ヨッシャア! さんの感想・評価
1.4
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
既視感まみれの設定資料集の映像化
【物語】 1.0 / 5.0
ストーリーはないに等しい。
一応「冒険者の女主人公が、ダンジョン運営にスカウトされる」という下地になる設定は存在するが、どこかのRPGや他の「なろう系作品」で見たような設定をぺらぺらと説明するだけのパートが圧倒的に多い。それらは、物語に何かしらの起伏を与えるものではない。
「きらら系」にありがちな日常モノとして見るならなんとか耐えられるが、作品の方向性として何らかのストーリー要素は持たせたいように見えてしまい、挙句そのストーリー要素は評価に値しない。
この部分に期待して視聴すると、凄まじい虚無感に襲われるだろう。
【作画】 2.0 / 5.0
デフォルメされたキャラデザインのおかげで動かしやすいのか、作風にしてはアクションシーンはそれなり。
だが、それを差し引いても全体的にシンプルかつローコストな作画という印象を受け、没入感のようなものはない。
【声優】 2.0 / 5.0
悪目立ちする声優はいないが、かといって特徴的なキャスティングもない。作風としては正しいのかもしれない。
また、上述の「シンプルかつローコストな作画」に加え抑揚のない喋り方をする主人公も相まって、視聴者の感情に訴えかけるようなものは感じられなかった。
【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。
【キャラ】 1.0 / 5.0
大まかなバックボーンだけ与えられてはいるが、キャラの掘り下げのようなものはなく、キャラクター全般が「世界観の説明をするための存在」に成り下がっている。「画面に登場するナレーター」と表現すればなんとなくわかりやすいだろうか。
そのため、キャラクターの魅力は一切感じられない。
キャラクターデザインもシンプルすぎて、目を引く要素はない。
【総括】 7.0 / 25.0 (平均 1.4)
「作者が考えた設定資料集を、キャラクターの皮を被ったナレーターが説明しているだけ」というパートが非常に多く、それらの設定を活かしたストーリー展開を期待して視聴し続けてもそんなものはない。
あまりにもテンポが緩く内容も薄いため、「作業用BGMとしての日常系アニメ」というジャンルと認識すればなんとか視聴に耐えうるか…?とも思うが、そう見ようとしてもキャラクターの設定・デザインに魅力がないため、それもまた難しい。
結局作品そのものの魅力のなさの行き着いてしまう。
アニメを構成する「作画」「ストーリー」「キャラクター」に期待して視聴することはオススメしない。
・追記
最終回まで見たが、結局評価は変わらず。