dossun さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

京男ホームズのイケボが目立つ推理物

骨とう品の店主家頭清貴と高校生真城葵が様々な依頼を通して様々な人の内面と向き合いつつ、贋作に立ち向かう推理物アニメです。
{netabare}
内容としては、骨とう品を通して、その作品の想い、どうやってその作品が作られたのかといった話が結構語られます。しかし、途中から結構出てくるのは、人が抱える内面の汚さです。葵の話もですが、付き合っていた彼氏がまさかの友人とふっついてしまう、遺品として残した掛け軸の内容を見ることで、自分の息子でないことがわかるから、その掛け軸を燃やした、元カノとのいざこざがばれてしまうから、その事実を隠したといったドロドロの話が出てきます。個人的に爽快だったのは、「第4話祭りのあとに」で、実際に葵の元カレ、友人が京都まで遊びにきますが、清貴が途中で二人の前に出てくると、元カレがあっという間に彼氏なんかつくりやがって！みたいなことを言い、略奪した友人もそれ相応のことを言って喧嘩になるシーンがありました。友人たちを囲って自分たちが悪者にならない雰囲気を出していたくせに人の粗が見えるのはある意味爽快でした。そんなドロドロした内面が出てくるシーンが意外とクスっときます。

キャラとしては、家頭清貴が特に好きでした。石川界人さんの声がさすがのイケボということもありますが、さらっとすごいことをいう感じはさすがの京男な感じもあり、華がある役どころだなと思います。個人的に、清貴に都度都度対決を挑んでくる贋作士の円生は正直もやっとした感じのキャラになりました。一体どうしてそんな清貴相手に対決を挑むのか、二人の対決はいまいちもやっとした感じの結末になることが多く、結構消化不良になります。キャラとしてもう少し内面が固まっているといいななんて思ったり。。

ということで、おしゃれな感じのアニメに見えますが、ドロッとした感じの話もあり、見てみると印象が変わるアニメだと思いました。{/netabare}