dossun さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
癒し要素もありだが、細かい部分にもこだわりあり
猫たちだけで経営をしているラーメン屋「赤猫」に新しいバイトである珠子が九加わった、日頃の仕事をこなしながら、赤猫メンバーとのほのぼのとした暮らしを映す日常アニメです。
内容的な部分としては、猫のラーメン屋ということだけあり、迷惑なお客さんとの対応、ラーメン屋としての新しい商品の開発や宣伝、メンバーそれぞれの過去を掘り下げながら進んでいく感じは非常に細かく作られているにも関わらず、癒し要素はしっかりと含んでいたため、ほのぼのと見ることができました。 {netabare}
特に、1話目では、珠子が前職を退職していることもあり、離職票の話や雇用保険の番号について話があるといった細かいところまで言及しており、いい意味で現実味を帯びた感じが非常に好感が持てましたまた、ラーメン屋であれば、絶対毛が入るだろうなという想定に対しても、毛を落とさない訓練を行っていることで、毛を落とさず提供をしており、その努力をしているという点でしっかり設定をうまく作っており、細かい部分への配慮がされている点が素敵です。
キャラとしては、個人的にサブくんの掛け声感、声感が好きでしたね。いらっしゃいませ~と第一声でお客さんを迎える声は癖になります。また、文三さんは津田健次郎さんが声を当ててるだけあり、迷惑なキャラを退治するとき、場を引き締めるときに声をあげてくれており、相変わらずのイケボに癒しをもらえます。
加えて、クリシュナさんは早見沙織さんが声を当てているのが、なかなか意外なキャスト選択だなと思いますが、大きい巨体にも関わらず繊細な気持ちを持ち、赤猫の麺打ちを行っているという感じがいい感じでフィットしています。
おすすめ回としては、十杯目『ハートハート』『ラブリーぴぴちゃん』『おしごと』になります。
お店のアイドルであるハナさんの過去について話が言及され、ハナさんの飼い主がお店を訪れ、もう一度アイドルとして一緒に活躍しようと話をしていきますが、今まで影を見せてきたハナちゃんの過去がわかり、彼女が飼い主のために消息を絶ち、バイトをしてきたこと、飼い主に悲しい顔をさせないためにアイドルとして活躍をやめたことが描かれるのはなかなか涙が誘われました。そして、そこに現れる五所川原さん、サブちゃんの機転は必見です。
ということで、ほのぼの感あり、でも、涙もあり、個性豊かなキャラありで見ごたえありです。ぜひ見てほしい作品です。
{/netabare}