ヘンゼル さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゲーム的な世界観だが、緊張感のあるダークファンタジー
原作未読。
序盤の瞬間火力が高くて一気見しちゃいましたね。
本作の入りは復讐譚って感じです。
どういう流れで主人公が復讐を決意するのかは、あらすじを見ていただければなと。
復讐譚っていうのはされる事が酷いほど、それを見返した時のカタルシスは大きくなるので、いわゆる「ヘイト役」のキャラや舞台設定が何より重要になるんですが、本作はそういう物語の入りや、憎しみなどの負の感情の物語的に持続させる演出や流れが上手いなと思いました。
ただ、それはあまり長くは続くことはなく、21話ぐらいで一旦決着がつきます。全25話なので、残り4話は召喚された世界の謎に触れていくという話に舵を変えます。
また本作品は3期まであるんですが、それ以降もずっとそんな感じで、言わば普通のファンタジー作品になっていましたね。
一応全部見たんですが、一期に合ったそういうカタルシスの解放的な要素はかなり薄まってしまったかな思います。無いわけではないんですけど。
そのため、復讐譚だけを見たいなら一期だけ、もしくは20話辺りまで見ればいいんじゃないかなと思います。
それと本作、結構ゲーム的な感じで、ステータスとかスキルとかのドラクエみたいなRPGのシステム的な要素ががっつりあるので、ベルセルクみたいな正当なダークファンタジーを期待している方には、本作品は多分合わないかなと思います。
ですが、生き返るみたいな要素は無いので、そこはご安心を。
自分は結構そういう作品には慣れているのもありましたし、ラフタリア、そしてフィーロというメインヒロインがとにかく魅力的なので、もうそれだけで十分でしたね。
復讐譚だけでも一見価値ありです。
以上です。