テナ さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生きろ!
チアリーディングのお話ですね。
個性的なキャラが多い気がします。
主人公の「美空かなた」のジャンプ力が有り得ないですねww
自分の背の何倍の高さを飛び上がるのかw
ただ、イップスにより飛ぶ(ジャンプ)が出来なくなった女の子.…
「海音寺恵深」は心臓の病の後遺症でリハビリをしていて休学している女の子で、かなたの理解者であり友人です。
「小父内涼葉」はパルクールが上手すぎだけどパルクールで登下校しちゃダメじゃないww
態度はクールだけど心の声がお喋り過ぎww
ネタとしては面白いww
「杏那・アヴェイロ」は動画撮影をしているんですが、スキンシップが激しいしww
一番騒がしい子www
元気っ子担当って感じかな?
「大谷隠花」は杏那の友達で振り回されてる女の子ですね……大変そうww
最初は振り回されてるように見えるも4話あたりからはしっかり自分の気持ちを言葉にしてる部分が見られます。
「谷崎詩音」は一番普通で常識人かな?
このメンツだと、まともなのが、隠花と詩音かな?と思います。
後は、一番お嬢様感があり作曲の才能があるも音痴。
で、彼女たちが「チアリーディング」を始めるきっかけになるのが、杏那の「動画の企画」として元々持ち上がり、かなたはチア経験者である事を言い出せずにいました。
ただ、行動力のある杏那、作詞作曲が出来る詩音、経験者のかなた、運動神経抜群の涼葉、暴走する杏那の手綱を握る隠花、全員を纏める恵深と良いバランスが取れたメンバーかな?と思います。
そこに恵深がチームを全力サポート
かなたは怪我をしてチアの練習でジャンプすると記憶がフラッシュバックして上手く出来ません。
これは解るかな。
私も当時、怪我で出来なくなった事もありましたし、不思議な感覚ですよね。
怖いとか、怪我をするのが嫌とかじゃなくて.…
身体の動かし方が解らなくなるって言うのかな?身体が動かなくなるって言うのかな?
表現が難しい感覚ですね。
部員の皆んなは応援してくれたし、顧問の先生も頑張りは認めてくれた。
私は、トラウマを克服しようとか前に進もうって気持ちって大切な物じゃないかな?と思います。
それは簡単な事ではなくチャレンジするにも勇気が必要だからです。
けど、同時に気持ちに身体が付いていかない悔しさも絶対あって、それを認めたら同時に出来なかった事も認められたようで辛いなぁ〜とも思うんですよね。
勿論、部長の「命を掛けた競技」の意味も理解は出来るし納得も出来るし、かなたを思う気持ちも伝わるけど、チャレンジするチャンスが「今」与えて貰えないのは、かなたも悲しいんじゃないかな?と感じました。
お母さんも「焦らないでじっくりやって行こう」って言うし言葉の意味は解る….
けど、かなたには、そんな余裕もないんだよね。
よく、焦らないでとか、時間はあるって言うけどさ……本人からしたら、治る確信も確証もないし時間は有限である事も事実なんですよね.…
仮に時間が掛けて出来る様になっても、出来なかった時間は周りの人には比べてブランクが大なり小なり必ず差は現れる。
それは仕方ないなんて、思うけど、仕方ないじゃ納得出来ない……
沢山沢山不安が募るんだろうなぁーって見ていて心が痛くなりましたね。
で、杏那の動画の企画で「チア」をする話しにもなるんだけど……
かなたのイップスについて意見が分裂するも杏那の提案で、かなたの意思を優先にする事になります。
そして、彼女を「応援」する為に「チア」を始め……
かなたもチアに再チャレンジする事に。
そして、彼女はイップスを克服する事が出来る。
コレ、めちゃくちゃアッサリと克服しちゃうんですよね。
もっと深掘りして良かった気はするんだけれども、それでも、そんなアッサリ克服する、そんな奇跡があってもいいんじゃないか?とも感じましたね。
杏那の大好きのバイト先のレコードバーが閉店する事に杏那が猛反対する話は杏那って子供の頃からわんぱくだったんだねww
クラスメイトを蹴るシーンは……あんな蹴り方、ワンピースのサンジでしかみた事がないよww
後、お店の閉店のチラシを足で蹴破ったりと態度悪って思うけど、杏那にとっては、その店は自分が変われたきっけをくれた店だったんだよね。
きっと、誰にでも大切な場所があって、それが無くなる事は寂しくなると思います。
それが、納得出来なくても、受け入れなきゃいけないのが現実だったりします。
私も嫌な事や納得できない事に反発してた事がありましたね….
殆どは無意味に終わるんですけどね………
それは中学くらいまでの私ですね。
逆に今は、納得出来なくても受け入れてしまう事の方が多いかな……
だからこそ、杏那が反発して怒った気持ちやポスターへの八つ当たり、悲しさが怒りに変わる感情が凄く解っちゃうんですよね。
杏那の「どうすればいいかなんてわかんない」ってセリフも本当にそうなんです。
反発はしても、解決策もなけりゃ解決方法も解らない……
ただ悲しくて受け入れたくないから反発する…
反発しなきゃ大切な物が失われてしまう気がする不安と、反発しても、どうにもならない事に焦る部分もあって……
杏那のセリフにはそうした気持ちを考えさせられる?思いださせられた?セリフでした。
で、かなた達はお店を応援します。
ステージでオリジナル音頭を披露してお店を宣伝して沢山の人をお店に呼び込みます。
杏那の宣伝拡散効果もあったみたいですね。
彼女の有名人の友達?も駆けつけてくれたり、店の存続が決定します。
ネットやカフェなど幅広く営業するみたいですね。
普通に考えたこちらもアッサリ解決しちゃう感がしますが、杏那を始め皆んなが頑張ってた結果が報われて優しいストーリーだなぁ〜と感じましたね。
温泉旅館の話では、新しいチャンネル動画「ポンポンズチャンネル」として応援してほしい人を探すのですが、ネコの応援は高い木から降りられないネコに自力で降りさせようとしているのが、なんか最初から助けてあげなよって思いましたねww
最後は手出すけしてましたがww
で、ポンポンズに応援依頼が来ます。
それが野球部の応援です。
ただ、隠花は元応援部でしたが、彼女には彼女の悩みがあって……
隠花の言うように「応援のせいで勝てない」と言われてたら辛いよね。
勝てないのを自分のせいにされてるように感じちゃうし、絶対にそうだよねww
試合や勝負事って応援すれば勝てるなんて物でもないのは確かで、隠花の言うように「頑張ってるのは選手だし、こんなの(ポンポン)振って勝てる訳ない」ってのも解るよね。
結局は頑張るのは選手だし実力、運気、現場の状態、個人の体調など色々な事の上で勝敗が決まる。
だから、応援のせいで勝てないなんて理由は通じないし、そんな風に言われるのは正直しんどいよ……
隠花の応援されたら「私ならプレッシャーにしかならないよ」ってのも解る。
応援してくれても、結果を残せないと苦しいし悔しいですよね。
だから、結果を残せないと申し訳なく感じちゃうし多分、プレッシャーを感じるというよりは……
そうした、結果を出せなかった事を考えた時の恐怖じゃないかな?とも感じました。
ただ、今回の応援で隠花は応援の凄さを知ります。
私も昔は応援なんて意味がない物だと思っていました。
結局、勝つも負けるもプレイヤー次第だし、何でも実力の世界であるのは確かで頑張れと言われた所で勝てる保証なんてない。
それに何の意味があるのか……
ただ、自分が応援される立場になった時に応援の言葉が嬉しかったのです。
言われた瞬間に絶対勝たなきゃ勝ちたいって気持ちを強く持てたし、苦しい時も頑張らなきゃと感じた気持ちは今も強く心に刻まれています。
今でも思います。
応援があるだけで勝てるなんて事はない。
ただ、応援一つで気持ちを強く持てたり応援の頼もしさだったり応援の意味や大切さを知りましたね。
隠花も今回は試合を諦めてしまい。
「もぅいいよ」と応援する事を諦めていました。
それでも、応援をしてほしいと訴える応援団長さんの言葉で彼女は改めて応援し応援する事でチャンスを掴めそうな野球部員を見て彼女は声を張り上げます。
隠花も応援の意味や大切さを気づけたんじゃないかな?と思ったエピソードでしたね。
で、この野球の応援が話題になり、ポンポンズに大量の応援以来が届きます
かなり忙しくなりメンバーの過労問題が浮き上がります。
そこで、応援するのを厳正しようと言う話が持ち上がりますが、どんな事も応援を必要とする人達が居るからと、カナタだけは応援したいと言い彼女はメンバーに内緒で1人で断った応援先に出向き応援していたのです。
そして、ポンポンズの評判が悪評に変わります。
「部活では飛べないのに自分の楽しい時だけ飛べるんだ」ってコメントが始まりで炎上
これは、カナタの事を刺していて……
更にカナタが1人で応援先に出向いて居た事もメンバーにバレて、ポンポンズに良くない空気が流れ初めます。
このコメントでかなたは再び飛べなくなる。
これはね……
誰かを応援したいって気持ちは大事だよね。
悩みって確かに大きい小さいがあると思う。
けど、その大小って自分の悩みでなら振り分けていいと思うけどさ、他人の悩みを他人が大小で振り分けるのは良くなくて、どんな小さなこでも本人には大きな悩みだから、応援して頑張れるって人を応援したいカナタの気持ちは理解出来るんですよね。
けど、それは、メンバーも同じで、それでも皆が無理をしないように元気に沢山の人を応援する為に皆で決めた事で、その決め事を破るのは違うよね。
1人でするとしても相談はするべきだと思います。
そんな中、恵深は「私だけ誰の応援も出来てない」と悩みます。
彼女はリハビリを頑張っていますが、リハビリに成果が見えず、彼女は間違えなく、ポンポンズの仲間だし彼女が居るから出来ている事もあるんだけど、それでもやっぱり本人から見たら、自分は力になれてない気がするんじゃないかな?って思いましたね。
ほら、彼女はサポートをしてくれるからポンポンズはチアが出来てると思うんですよね。
でも、応援された人って、チアに感謝したりとかチアを賞賛してくれたりするけど、それはチアに向けたもので、恵深に向けた物じゃないって感じていたんじゃないかな?
自分が動けてないと余計にね。
それが悔しくも辛かったんじゃないかな?
で、恵深は、かなたに八つ当たりをしてしまった。
それで、喧嘩?してしまい飛べない、かなたは飛ぼうとして病院に運ばれてしまいます。
そこに駆けつけた恵深は、かなたと本音で向き合います。
で、彼女は身体が上手く動かせないで車椅子生活なんですが、動かしずらい身体で立ち上がり歌って踊ります。
これは、きっと飛べないカナタへの応援なんだと思いましたね。
その応援はカナタ以外にもポンポンズのメンバーにも届いた素敵な応援でした。
後、やっぱり彼女の頑張りの成果かなって思いますね。
彼女はきっと誰よりもチアが好きで、かなた達が楽しそうにチアしている姿を見たら、それは自分も早くしたくなっちゃいますよね。
だからこそ、焦っちゃったんだよね。
けど、間違えなく確実に彼女の頑張りの成果は少しづつだけど、確実に出ているんだと感じました。
で、コメントに悪評を書いたのはチア部の先輩でした……
かなたが凄く尊敬して優しくてお世話になっていたマリ先輩だったのです。
元々はチアの演技中に、かなたの転落事故に巻き込まれてチアが出来なくなって怪我から復帰してチアを頑張って居た人でした。
彼女は悪意はなくて、ここまで悪評が出回るとは思いもしてなくて……
その責任を取る意味でチアを辞めます。
彼女の抱えた物ってのも解る。
復帰はしたけど、身体が言う事を聞いてくれなくて……多分、事故の恐怖が身体に残ってて上手く動かせないんだと思います。
逆に、かなたは楽しそうに、ポンポンズが出来ているのを見て妬んでしまった。
同じ怪我をしたのに自分だけ何も出来ない様に見えて、楽しくやってるかなたに嫉妬して。
けどさ、そんな無責任にコメントしちゃダメだよね。
「思わなかった」じゃ済まされないよね。
思った事を書くのと、無責任にコメントするのは違うよね。
SNSを妬みの履き口にするのは違うと思うし誰かを傷つけたり陥れたりするのは違うよね。
それでも、ちゃんと名乗り出て謝罪するのは偉いよね。
私はなら多分出来ない気がするw
恥ずかしながら、秘密にしとけばとか考えちゃいそう……
けど、彼女は自分が炎上させた事で自主的に辞めて自ら謝罪しにいき、ぽんぽんずでお詫びににサポートに回ってくれるたりなど、コレを見る限り本当に悪い人じゃないし、本当は、かなたを応援してくれている気持ちも伝わるいい先輩でしたね。
ただ、マリは姿を消します。
理由としては、自分により悪意あるコメントで飛べなくなった、かなたが再び飛べる様になったからでした。
そんな、かなたはマリを置い実家まで追いかけます。
彼女は自分にチアの資格がないと話します。
本当は彼女の気持ちとしてはチアを続けたいけど、彼女は怪我の後遺症ででチアが出来ないから辞めるしかなかったみたいで……
で、この友達が実家まで迎えに来てくれるのもいいよね。
なんかさ、追いかけてくれてまで「辞めないで」とか一緒にしようよって言ってくれるのが嬉しいよね。
近所とかならともかく時間を掛けてまで来てくれて、話を聞いてくれて伝えてくれるって凄くいいよね。
ずっと1人で抱えて来たから吐き出せてよかったんじゃないかな?
中々、自分からは言い出しにくかったりするもんね。
それで皆が一緒に協力してくれるのも嬉しいよね。
頑張ろうって思えますよね。
で、今度はポンポンズが次に応援するのはマリ先輩です。
彼女はポンポンズの一員だから「FAMILYはFAMILYが助ける」って杏那のセリフも素敵ですよね。
この辺りは、ポンポンズと言うよりはチア部との合同応援って感じかな?
で、最後は涼葉はポンポンズを辞めてアイドルになりたくて東京に出るみたで、彼女はポンポンズを離れます。
ポンポンズで応援して、やってみたいって思ったらしいです。
いいよね、そう言う夢を持って頑張ろうって思う気持ちって、ポンポンズでは戸惑う声もあったんだけど、彼女の気持ちを応援したいと、ポンポンズはポンポンズの生きた証を残す為に彼女を含めた最後のをしますら、
応援する事を頑張る彼女達らしい選択肢だと思いました。
さて、キャラは可愛いです。
作品から感じる沢山のメッセージ性も伝わります。
少し書きましたが、どれもアッサリした解決方法で、その辺は少し拍子抜けかな?とも思いました。
いい作品ではあるけど、もっと彼女達の悩みや葛藤をしっかり深堀出来たら更にいい作品になったんじゃないかな?と感じました。
ラストではこの作品のタイトルの「菜」の意味が解らなかったのですが、かなたの口から明かされて学びになりましたね。
割と綺麗にHappyENDに持って言った気もしますね。
ただ、逆にラストが微妙かな?
それぞれの日常風景を見せて終わりってのがなんだかね。
ポンポンズ事態は続けている描写はないから解散したのかも解らないし、ただ解るのは、恵深が車椅子から杖になっており彼女が回復に向かっているって、素敵な描写くらいかな。
個人的に2期か何か欲しいかな。
恵深が回復して一緒に元気にチアしてるシーンもみたいじゃないですか。
さて、タイトルは主人公かなたの部屋に筆で書かれた「生きろ」の文字から、そのまま使いました。
私の想像ですが、彼女は怪我をして沢山悩んで苦しんで、逃げ出したいくらいに辛かったのかな?
だから「生きろ」の字を部屋に貼り自分に言い聞かせていたのかな?とか思っちゃいましたね
。
そんな彼女に力をくれた文字なのかな?と思い、この作品のタイトルに相応しいかな?と感じました。