「【推しの子】第2期(TVアニメ動画)」

総合得点
75.4
感想・評価
265
棚に入れた
872
ランキング
812
★★★★☆ 3.8 (265)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

動と静 現実も心も振り幅半端ない

1期が予想外に面白かったので、前のめりで視聴開始。

【作品概要】
1期の続きです。
新生B小町のデビューを成功で納めたルビー達。
そしてアクアの復讐劇はどうなるのか?
さらにかなとあかね(ルビーはどうなんだ?)の正妻戦争のゆくえは?

【作品に対する感想】
2期も期待を裏切らない作品だったと思います。

まず作画による表現がずば抜けていると思います。
こんな表現するの?って驚嘆でした。
演出もね。

そして予想外に話を振ってきます。
「え?」って。
起承転結でいうと 転 の辺りでしょうか?

とにかく次が気になって仕方ないです。
次も必ず視聴します。


1)物語
 えらいあっさりネタバラしかと思いきや
 うわキッツ…。

 目的を失った者
 狭間に落とされ、選択を迫られた者
 取り残されてしまっている者

 どんだけ微妙なバランスなんでしょうか。 
       

 原作者と脚本家の話。
 リアルでもこんなことありましたよね。
{netabare}  
 規模は大小さまざまですが、
 現実でも至る所でこういうこと発生しますよね。 

 私はこの手の揉め事の大半は、
 「最初から関係者全員で話していれば大抵片付く問題」
 って考えで、最初から関係者を絡めて仕事を進めることが多いです。
 でもこれができるのは「小規模」だからなんでしょう。
 今作では、「最初から関係者を絡めた場合のデメリット・リスク」
 にも言及されていて、いい気付きになりました。

{/netabare}

2)作画
 作画っていったらいいのか、演出っていったらいいのか
 区別がついてませんが、表現の仕方がすごかったと思います。
 
 ➀舞台での役者同士の力量の表現
  ペンキ。こんな表現あるのかと唸らされました。

 ➁アクアのPTSD
  見てるほうまでPTSDになりそうな作画でした。

 ➂舞台の再現率
  私は舞台を観劇したことはほとんどないんですけど、
  恐らくすごいレベルで再現しているだろうなと感じました。

 ➃キャラの輝き、暗闇の描写
  キラキラからどん底まで物凄い振り幅なんですよね。
  
5)キャラ
 ➀黒川あかね
  野生のプロファイラーの能力を活かし、
  アクアに寄り添い続けた、私的ベストヒロイン。
  ただこの娘、自分の選択にこれから苦しみそう。
  話さない選択はアクアへの愛情からだと思いますが、
  僅かにエゴも含まれてるんでしょうから。

  もちろん色恋にはエゴがあって当然なんですが、
  それでもそれに苦しみそう。
  
 ➁有馬カナ
  ストレートな想いはやっぱり魅力的。
  デート前のファッションショーが印象的でした。  
  この娘の「適応のために捨ててきた」ってのが
  すごく共感できるんですよね。

 ➂星野アクア
  自分を許せないんだなぁ。
  許してあげてほしいなぁ。
  この手の人は、他人からどう言われたとしても
  (赦されようと、慰められようと、認められようと)
  自分で自分を本当に許さない限り、
  絶対に変われないでしょうから。

  黒星が消えたのは良かったんですけど、
  再度黒星が宿るのも時間の問題のような気がします。


 ➃星野ルビー
  母の道の先を目指すために
  そして憧れの人に再会するために
  邁進してきた彼女に大きな転機が。
  知れば知る程、落ちていきそうです。

 ➄メルト
  サセネーヨ が まさかこんな脚光を浴びるとは。
  アドバイスしたのはアクアですが、
  やり切ったのは彼自身ですからね。
  痛い失敗から負けずに這い上がるのは、好感持てます。



6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀アビ子と吉祥寺先生の怒鳴り合い
  アビ子は一応自分が社会不適合者候補生という
  自覚はあったんだ(笑 って
  こういうの見ると一極に尖った天才とそれ以外の人の在り方
  って、色々あっていいと思うし、
  天才だけでは世界は回らないって思えます。

 ➁かな アカネのキャットファイト
  双方黒歴史をグサグサ刺しまくるのが大人気なくて笑えました。
  後半の慰安旅行で、ルビーの悪意ない言葉のナイフに
  グサグサやられてるかなの泣き方、リアルでした。

 ➂かな・アクア・あかね 覚醒
  絵・演技・音楽・演出どれもが最高レベルで
  相乗効果もすさまじかったかと。

 ➃アクア 意外と女性の扱いが上手い
  ゴロー時代に意外と経験値積んでたんでしょうかね。
  かなが転がされるくらいには手慣れた感が意外でした。
  ただのドルオタではなかったと。
  まあ医学部生で程々顔立ち整ったまともな人なら
  引く手は数多だったでしょうしね。

 ➄親
  娘に自分を投影して、かなを見てないかなの母。
  そもそも軽率過ぎたアイ。
  自分の娘に無関心なさりなの両親。
  ゴローと姫川、アクアたちのクズ父親。
  
  かぐやの時もそうでしたが、
  赤坂アカさんの作品、問題ある親が多い気がします。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
閲覧 : 43
サンキュー:

12

【推しの子】第2期のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
【推しの子】第2期のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

RFCが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ