RFC さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
動と静 現実も心も振り幅半端ない
1期が予想外に面白かったので、前のめりで視聴開始。
【作品概要】
1期の続きです。
新生B小町のデビューを成功で納めたルビー達。
そしてアクアの復讐劇はどうなるのか?
さらにかなとあかね(ルビーはどうなんだ?)の正妻戦争のゆくえは?
【作品に対する感想】
2期も期待を裏切らない作品だったと思います。
まず作画による表現がずば抜けていると思います。
こんな表現するの?って驚嘆でした。
演出もね。
そして予想外に話を振ってきます。
「え?」って。
起承転結でいうと 転 の辺りでしょうか?
とにかく次が気になって仕方ないです。
次も必ず視聴します。
1)物語
えらいあっさりネタバラしかと思いきや
うわキッツ…。
目的を失った者
狭間に落とされ、選択を迫られた者
取り残されてしまっている者
どんだけ微妙なバランスなんでしょうか。
原作者と脚本家の話。
リアルでもこんなことありましたよね。
{netabare}
規模は大小さまざまですが、
現実でも至る所でこういうこと発生しますよね。
私はこの手の揉め事の大半は、
「最初から関係者全員で話していれば大抵片付く問題」
って考えで、最初から関係者を絡めて仕事を進めることが多いです。
でもこれができるのは「小規模」だからなんでしょう。
今作では、「最初から関係者を絡めた場合のデメリット・リスク」
にも言及されていて、いい気付きになりました。
{/netabare}
2)作画
作画っていったらいいのか、演出っていったらいいのか
区別がついてませんが、表現の仕方がすごかったと思います。
➀舞台での役者同士の力量の表現
ペンキ。こんな表現あるのかと唸らされました。
➁アクアのPTSD
見てるほうまでPTSDになりそうな作画でした。
➂舞台の再現率
私は舞台を観劇したことはほとんどないんですけど、
恐らくすごいレベルで再現しているだろうなと感じました。
➃キャラの輝き、暗闇の描写
キラキラからどん底まで物凄い振り幅なんですよね。
5)キャラ
➀黒川あかね
野生のプロファイラーの能力を活かし、
アクアに寄り添い続けた、私的ベストヒロイン。
ただこの娘、自分の選択にこれから苦しみそう。
話さない選択はアクアへの愛情からだと思いますが、
僅かにエゴも含まれてるんでしょうから。
もちろん色恋にはエゴがあって当然なんですが、
それでもそれに苦しみそう。
➁有馬カナ
ストレートな想いはやっぱり魅力的。
デート前のファッションショーが印象的でした。
この娘の「適応のために捨ててきた」ってのが
すごく共感できるんですよね。
➂星野アクア
自分を許せないんだなぁ。
許してあげてほしいなぁ。
この手の人は、他人からどう言われたとしても
(赦されようと、慰められようと、認められようと)
自分で自分を本当に許さない限り、
絶対に変われないでしょうから。
黒星が消えたのは良かったんですけど、
再度黒星が宿るのも時間の問題のような気がします。
➃星野ルビー
母の道の先を目指すために
そして憧れの人に再会するために
邁進してきた彼女に大きな転機が。
知れば知る程、落ちていきそうです。
➄メルト
サセネーヨ が まさかこんな脚光を浴びるとは。
アドバイスしたのはアクアですが、
やり切ったのは彼自身ですからね。
痛い失敗から負けずに這い上がるのは、好感持てます。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀アビ子と吉祥寺先生の怒鳴り合い
アビ子は一応自分が社会不適合者候補生という
自覚はあったんだ(笑 って
こういうの見ると一極に尖った天才とそれ以外の人の在り方
って、色々あっていいと思うし、
天才だけでは世界は回らないって思えます。
➁かな アカネのキャットファイト
双方黒歴史をグサグサ刺しまくるのが大人気なくて笑えました。
後半の慰安旅行で、ルビーの悪意ない言葉のナイフに
グサグサやられてるかなの泣き方、リアルでした。
➂かな・アクア・あかね 覚醒
絵・演技・音楽・演出どれもが最高レベルで
相乗効果もすさまじかったかと。
➃アクア 意外と女性の扱いが上手い
ゴロー時代に意外と経験値積んでたんでしょうかね。
かなが転がされるくらいには手慣れた感が意外でした。
ただのドルオタではなかったと。
まあ医学部生で程々顔立ち整ったまともな人なら
引く手は数多だったでしょうしね。
➄親
娘に自分を投影して、かなを見てないかなの母。
そもそも軽率過ぎたアイ。
自分の娘に無関心なさりなの両親。
ゴローと姫川、アクアたちのクズ父親。
かぐやの時もそうでしたが、
赤坂アカさんの作品、問題ある親が多い気がします。
{/netabare}