ヨッシャア! さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
「出来の悪い茶番」の一言で説明できる作品
【物語】 1.0 / 5.0
第1期から継続して視聴しているが、全編通してあまりにも茶番が過ぎる。随所に挟まるしょうもない小話でシリアスをごまかすのは原作者の悪癖なのだろうか、と邪推するほど。
また、バトルアクションものがやりたいのか、百合がやりたいのか、ヒーローによる勧善懲悪ものがやりたいのか、とにかく作品全体の方向性やその温度感が行方不明。
どれか一つに振り切っていればいいものの、アレもコレもと詰め込んだ結果どれをとっても評価に値しない内容になってしまったという印象。
シナリオ構成に関しては、評価すべきところが見当たらない。
【作画】 2.0 / 5.0
作画が良いシーンと悪いシーンにはっきりと分かれており、だからこそシーン毎の出来の差が目立つ。
また、アクションシーンに耐えうる作画陣ではないように見える。
演出面にも難があり、そのせいでアクションシーンやシリアスパートの、悪い意味での茶番っぷりが際立ってしまうことがままある。
【声優】 2.5 / 5.0
声優の演技力に問題はない。
むしろ、身の丈にあっていないキャスティングのせいで悪い点がより目立ってしまっていると言える。
演技力のあるベテランを起用し、ネームバリューで視聴者を呼び込もうとするプランなのかもしれないが、悪い意味での茶番っぷりが彼らの演技力によって際立ってしまっており、ムラのある作画と、いまいちピンとこない演出・構成が声優の演技力に追いつけていない。
【音楽】 1.0 / 5.0
印象に残らない。
【キャラ】 1.5 / 5.0
原作のせいなのか脚本家のせいなのかは知らないが、キャラクターの情緒があまりにも不安定すぎる。作品の方向性に芯が通っていないのだから、当然、キャラクターに芯が通っているわけもない。
この『芯が通っていないキャラクター』も、作品全体の茶番っぷりに拍車をかけてしまっている。
「どうせ次のシーンには、脈絡なくけろっと立ち直ってるんだろうな」というように、キャラクターのあり方に信用を置くことができない。
はっきり言って、魅力を感じるキャラクターは皆無だった。
【総括】 8.0 / 25.0 (平均 1.6)
タイトルおよび各部門のレビューにも書いた通り、全てがとにかく「茶番」である。
話に一つの着地点があらかじめ決められており、そこに向かってチグハグな構成で何も考えずに突き進んでいるのを延々と見せられている、という印象を受けた。
また、「とりあえず百合っぽいことをしておけば、視聴者は溜飲を下げるだろう」という制作側の怠慢のようなシーンもいくつか見受けられる。
このやり方はヒーロー系作品という土台に唾を吐き捨てるかのような思想であり、ジャンル固有の『熱さ』のようなものは一切ない。むしろ中途半端に百合要素をねじ込んだせいで、作品全体が妙にねっとりとしてしまっている。
「で、結局この作品は何がしたかったんだ?」と視聴者に首をひねらせる、全然面白みのない作品である。
・追記
最終回まで確認したが、改めて茶番だった。全然面白くなかったです。