中島野球しようぜ さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
ふざけるのも大概にしろ、人を雑に殺せばいいってもんじゃねぇだろ、おすすめ度★☆☆☆☆
笑った私は素敵でしょう
ロボットアニメ屈指の問題作といえる劣悪な作品。作画、シナリオ、エンディング、キャラ描写、どれをとっても水準未満の近年稀に見る愚作である。
まずなんと言っても、作品に悲壮感を出させるために無理やりキャラを死なせること。しかも意味もなく。どんな作品もキャラの死は多いけど大概が悪役のプラスになる行為や味方キャラの成長、作品の悲壮感の表現などの物語的な面白さや緊迫感にプラスに作用する場面への繋ぎにキャラの死を利用することが多いが、このアニメではそういった事がほぼなく、キャラの死はなんかそれっぽくなるだろみたいな茶番的な描き方になっているので、見ていて不快感が募る。モブだろうが名前ありだろうが唐突に死ぬし感情移入出来ない。殺すまでの過程も雑で、脚本の都合でもないのに無理やり死なせることしかしてないので見ていて腹立たしい。
シナリオは戦争の悲哀を題材にしているのだが、王国側、帝国側の話の描き方がどちらも杜撰極まる内容。
王国側は戦争良くない、幼馴染死にました姫様絶望します!安直に鬱展開描きたいからキャラ殺したりしよ!それでも姫を聖人君子として描きたいから不殺貫かせて人の死を淡々と描こう!とか意図が見え透いてるんだよ。ドラマの薄さと内容の酷さが際立っている。王国側の主人公ユウキが終始頭おかしいバカガキってのも相まって王国編の話は頭おかしい奴らが適当に話したり戦って死んだりしてるだけの虚無の極み。そもそもユウキがとんでもないホンダラにせよ国の内面をひた隠しにして戦争してる事実を隠蔽する必要性も理由も分からねぇよ。王国の内政面の担当はこぞってみんな馬鹿なんじゃねぇの?
帝国側は戦争を仕掛けた王国の子供たちを助けるも当の子供たちからは敵だと分かるやいなや罵倒される後味の悪い展開を描いたのは悪くないが、以降は王国同様キャラの雑な死を淡々と繰り返すだけ。とある兵士が国に帰ったら…とかいう露骨な死亡フラグ立てて本当に雑に殺されるのはもはや怒りを通り越して呆れを通り越して笑いが出てくる。あ、もちろん乾いた笑いね?
ダブル主人公を謳っておいて実際出会うのは終盤も終盤の大トリのシーンでした、ふざけんのも大概にしろよ!!戦後は和平してみんな仲良し!!頭お花畑の末路がこれか…はぁ〜…(クソデカため息)
作画もちょいちょい怪しいし、ロボのCGで燃え尽きたのか顔の描写時々崩れかけたりするのが絶妙に草。これはコロナ禍前の作品だが、当時は某手塚プロダクションみたいに天下のタツノコプロも人員不足に悩まされてたのだろうか。
ステラやリリィのキャラデザや声、関係は良かったし、帝国兵士チームのキャラはそこそこ魅力的に感じた、兵器周りの設定はそこそこ面白そうに感じたから、それも考慮して最低評価は勘弁してやるよ。けど面白くはない。以上。