「くっつきぼし(OVA)」

総合得点
57.8
感想・評価
100
棚に入れた
481
ランキング
6863
★★★★☆ 3.3 (100)
物語
3.2
作画
3.2
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2次元ならではのエロとSFを使いこなしているいい話でした。

 自主制作のアニメらしいです。前後編の間が開いているせいか、本サイトでは2つに分かれていますが、こちらにまとめて書きます。

 石川直哉さんという人が作ったらしいですが、この作品しか知りません。声優さんだと牧瀬紅莉栖役の今井麻美さんが出演しています。登場人物はほぼ2人で1人がちょっと。モブはいますけど。

 百合…というよりがっつりレズものです。絵柄の関係でハードに見えませんが拉致監禁と電車プレイがなかなかでした。超能力が絡むこともあって、男の妄想と言えばそうなんですけど、40分ということもあり飽きずに見られました。

 マンガ、アニメの2次元作品でいいところは、日常とSFとかファンタジーを違和感なく融合させるところですね。本作でも実写でやると馬鹿馬鹿しく感じがちな超能力設定も、うまく作品に落とし込めていました。超能力が単なるガジェットかと言えば、題名の「くっつきぼし」との関連で活かされていましたし、結論のところでも上手く機能していました。

 そして、エロとアニメ。これも同じですね。2次元ですから生々しくあってもやはり実写ではできないところまで踏み込めます。この作品は2010年~2012年ですから実写化もできなくはないでしょうが、いまだと完全にアウトですしね。法律のせいで実写で思春期の性愛が描けなくなりましたがアニメならではでした。

 超能力もエロもアニメならではですが、そこを上手く生かしたなかなか面白く見ごたえがある作品になっていました。男の考えたレズでしかないかもしれませんけどね。

 作画は個人あるいは少人数の手なんでしょうけど、人物は悪くないです。ゼロ年代前半とかの作風かと思いますが丁寧でした。こだわりのキスシーンも良かったと思います。
 背景美術ははっきり筆のあとが分かる絵具っぽい感じでした。個人とわかっているから許せたのか、作風としてありだと思ったのかわかりませんが、違和感はほとんどなく味として捉えられました。

 ということで、なかなかレベルが高いレズものアニメでした。実用性はないですが、耽美な作品としての味わいがありました。

投稿 : 2024/09/15
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サンキュー:

3

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