ちょま さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
悪い意味で何も残らない
宇宙人インビットが地球を侵略し30年。火星や月、木星に逃げていた地球人たちは、地球を取り戻すためいよいよ反撃に出る!火星生まれの若き軍人スティックは敵の攻撃に遭いつつなんとか一人地球に降下。初めての地球に戸惑いながらも、侵略時からわずかに地球に取り残されていた人々と仲間になりつつ、敵の本拠地レフレックス・ポイントを目指す!
25話見終わっても侵略宇宙人の脅威が全然伝わらない作品であった。わりと町は機能しているし、場合によっちゃ青空ライブもやるくらいに余裕ある。ターミネーターのような人間狩りもなければ、不当に自由を制限される管理社会ってわけでもない。一応、軍人をかくまったらダメ、ってのはあるけどそれ以外宇宙人の何が怖いんだこれ?確かに過去に世界戦争があったのがわかるくらい前時代的で退廃的な様子だけど、「地球を取り返すぞ!」と息巻くほどの危機的状況では全くない。それ故かキャラの熱量と見てる側の理解度にズレがありイマイチ物語に入り込めない。
こんな根本の設定部分が曖昧だからか、キャラたちの一緒に旅する理由もフワッとしてるし、宇宙人との戦闘もとりあえずアニメ的にやってる感。見どころがない。たとえ序盤がそれでも話が進むにつれてしっかり固まってくれれば面白くなるのだが、最後までそ〜んな感じ。昔のアニメは放映しながら軌道修正して設定を生やす、みたいなとこあったから最後まで固まらなかったのかもしれないけど…
まあ一応、宇宙人がそんな脅威に感じない理由は最終盤で示唆されるっちゃ示唆されるんだけど…いやおせーって!もっと早めに出してもいろんな話の展開のしようはあったろうに!キャラも個性あるし深堀できそうな設定だったのにもったいない。
そして面白い回とつまらない回の落差がすごいこと。先述したとおり見どころに乏しいため基本的にはつまらないのだが、面白い回がなまじ名エピソードなだけに「次こそは面白いんじゃないか」と期待して裏切られるの連続!25話じゃなかったら流石に切ってた。実際打ち切りだったらしいしそんな終わり方。残るモノ何もなし。面白い回は序盤の2、3話と中盤1、2話くらいだ。
権利の都合上、海外ではマクロスとのセット放映しており、そのおかげか海外ではかなり人気だったらしいが、つまらんものはつまらんよ。唯一、OPの歌はマジでカッコよくて手放しで褒められる。
最低限のお話の形を保ってるので見れはしたが、決してオススメしない作品である。