とろろ418 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作が気になります(75点)
※2期を含めての評価です。
全体の雰囲気や大まかなストーリーライン、各エピソードやキャラの心理描写などどれも悪くないのに決定的な何かが足りない。そんなことを思わせるラブコメ作品でした。
では具体的にどこが気になったのか。ずばり構成と宮村の設定ですね。
構成に関しては1期で卒業までを描いた後に2期で抜けてたエピソードを大量補完するという謎仕様が本当に残念で、しかもその補完には肝心の宮村の設定に関するエピソードが含まれておらず。だったらもう潔く卒業後の話をやってくれよと。
そしてここからが個人的最大のマイナスポイント。宮村のピアスや刺青+堀のDV願望についてです。
もちろんそういう設定にすることやそこに作者の趣味(?)を反映すること自体は全然構わないと思います。ただ、本作においてはこの辺の設定が宮村というキャラの根幹や物語の芯に関わってくる部分ですし、そこを語ってくれないとキャラのバックボーンや癖ではなく、キャラを退けて作者が作中に登場してるようにしか見えないんですよね。
その辺りさえちゃんと描いてくれていれば「灰色の日々を送っていた日陰者が運命の出会いを経て楽しい人生を送れるようになりました」って図式に説得力も出て、文句なく名作と呼べていたと思います。
そうなると気になるのは原作がこの辺りをどう処理しているかですね。見た感じだと挙げた不満点がアニメ特有のものの可能性も十分ありそうなので、機会があるときに原作にも触れてみようかな。